ミュージカル「ノートルダムの鐘」に行くなら!知っておきたい3つの曲

劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」が、KAAT神奈川芸術劇場で初日を迎えるのもあと少し。わくわく。

始めてノートルダムの鐘を観劇する場合、何をポイントに観ればよいのかよくわからないですよね。

私も去年(2017年)初めてノートルダムを観た際、予備知識ゼロで観たので、今思えば惜しいことしたかな、という気持ちがあります。

これからノートルダムの鐘を観劇する方で、曲を少し知っておきたい、という人におすすめの曲をご紹介します!

「ノートルダムの鐘」の曲を何も知らない人が、おさえておきたい3つの曲

陽ざしの中へ/Out There

歌:カジモド(主人公/ノートルダム大聖堂の鐘つき男)

醜い容貌のため世間から隔離され、パリのノートルダム大聖堂の塔の上に一人で暮らす、カジモドの歌です。

この曲が登場するのは、1幕の比較的早め。

「陽ざしの中へ」の歌の前に、カジモドを育てたフロロー大助祭から

お前は醜い
気持ち悪い
だからみんなから嫌われる

といわれるセリフがあります。

そのためカジモドは、こんな自分だからと、
孤独な自分に納得しつつ

でも、大聖堂の外の世界へのあこがれから、

そうだ、今日だけは夢をかなえて
陽ざしの中へいってみよう

という決意までをうたった曲です。

「ノートルダムの鐘」の中で1番のビッグナンバーともいえる曲でしょうか。

歌い方やカジモドの気持の解釈が、役者さんによって違うとも感じられる曲です。

以下、個人的な解釈ですが、4名のカジモドで比較してみます。

飯田達郎さん(劇団四季のCDより)

独りぼっちで寂しい
ん!でも僕はみんなと違うから仕方ないんだ

ああ、でも外の世界ってなんて素敵なんだろう
(ここで、外の世界を想像して嬉しくなっている)

そうだ!外へ行けばいっぱいいいことあるだろう。
希望にあふれた外の世界へいこう


カジモドの純粋な外へのあこがれが出ているようで、
孤独から「陽」への切り替わりがはっきり出ているように感じます。

海宝直人さん(劇団四季のCDより)

長いこと嫌われている存在と吹き込まれていた自分。

外にいきたい。救われたい。でも怖い。


外の世界に憧れを抱くと同時に、自分が受け入れられるのか恐れを抱いているように聞こえます。

海宝さんのカジモドは傷つきすぎているカジモド。

ものすごく勇気を振り絞って、「外の世界へ行きたい」と自分を納得させているようなカジモドでした。

マイケル・アーデン氏(CD/ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2018より)

そして今年1月に来日した、オリジナルキャストのカジモド役マイケル・アーデン氏の場合、

コンサートでの印象が強烈だったのですが、

舞台上のカジモドが、ひんやりとしたまるで石牢に入れられているような孤独感があり、

そこに「外の世界」という一つのかすかな望みをみつけ、それを手に入れたいという苦しみと解放を願って、自らの殻を破るような曲に聴こえました。

石丸 幹二さん(映画より)

独りぼっちの自分。
対して外の世界はなんて素敵なんだろう。

セーヌの水面や朝の散歩。
忙しく生きている人々。全て素敵だ。


石丸さんは、ディズニー映画「ノートルダムの鐘」で、カジモドの吹き替え&劇中歌を歌っています。

曲のタイトルは「陽ざしの中へ」ではなく、「僕の願い」で歌詞も違います。メロディ―は一緒。

ただ純粋に、外の世界に行ってみたいという
カジモドの願いが、優しく歌われています。
 
 

去年、自分は飯田達郎さんと田中彰孝さんのカジモドを舞台で観ていますが、ただただ圧倒されて解釈なんて出来なかったし、今振り返ると非常に感想も薄いです(汗

公演を重ねるにつれ、役者さんたちも歌い方を変えてくるとは思いますが、どんな風にこの曲を歌うのか、注目すると楽しいかもしれません!

いつか/Someday

歌:エスメラルダ(ジプシーの踊り娘)、フィーバス(大聖堂警備隊長)

2幕途中で歌われる曲です。

エスメラルダというのは、カジモド、フィーバス、フロローの3人から愛される、美しくて賢く、そして強い女性として描かれています。

エスメラルダの持つ愛情は、全人類に向かっているというか、自分の不幸な境遇はさておき、人の幸せを願う強さを持っています。

この「いつか」は、嫉妬にくるったフロローに捕らえられたエスメラルダが、いつかこの世界に差別が無くなり、全ての人間が平等に生きていけるように、とフィーバスと歌う曲です。

Somedayは、ケルティックウーマンなどカバーもわりとされていて、ノートルダムの鐘を知らなくてもSomedayは知っている、という人はいるかもしれません。(私の弟もそうでした。)

ディズニーアニメの映画版では、劇中でメロディーだけちょろっと流れる他、最後のエンドロールで歌詞付きで使用されていました。

地獄の炎/Hellfire

歌:フロロー(大助祭、カジモドの育ての親)

1幕終盤でフロローが歌う、嫉妬に狂ったビッグナンバーです。

フロローは聖職者の身。自分では清く正しく生きてきた・・・つもりが、エスメラルダに出会った途端、エスメラルダの虜になって、聖職者とは真逆になっていってしまう。

もともとフロローは、カジモドを育てたり、弟に愛情を持っていたりと、いびつであっても愛情を持っている人なんですよね。

でも、それが正しい方向へ向かわないと、ストーカー化したり支配的になったりと、本人も周囲も傷つけてしまう。

映画版では、「罪の炎」という題ですが、どちらにも「炎」とついているように、劇場を焼けつくすようなフロローの歌が聞けるはずです。

ミュージカルや映画版では、カジモドがこの作品の主人公という位置づけですが、原作者のユーゴーが描きたかったのは、むしろフロローのだれしも「正」と「悪」があるという面じゃないかな、という気もします。

2018年のフロローキャストには、2017年からの芝清道さん、野中万寿夫さんに加え、なんと映画版でフロローを歌った村俊英さんも!

3人のヘルファイヤー!すごく楽しみです。

さて、とりあえずノートルダムの鐘を初めて行く方にむけて、抑えておきたい3つの曲をお伝えしました。

実は、まだまだ素敵な曲はたくさんで、私自身が最も気に入っている曲はここには入っていません。(3曲ともすごく好きですけれどね!)

また後で、出来たら続きを書く予定です。

【2018年横浜】劇団四季「ノートルダムの鐘」まとめ