劇団四季「ノートルダムの鐘」(金本カジモドx野中フロロー)2018年5月18日マチネ感想

今回のノートルダムの鐘は、実家の茨城から母を呼んでの観劇でした。

もともと私がノートルダムの鐘を観たきっかけは、母が「ちょっと観てみたいミュージカルがある」と去年言ってきたからです。

劇団四季「ノートルダムの鐘」がテレビで特集されていて、母は観たくなったそう。

母はミュージカルに特に興味があるわけではなく(オペラ座の怪人は好き)、出不精でもあるので、「観たい」とわざわざ私に伝えてくるのはすごく珍しいことでした。

母に言われるまで私は、劇団四季が上演しているディズニーのノートルダムの鐘の存在は知らず、ノートルダムの鐘=フランス版のノートルダム・ド・パリと勘違いしていたくらいでした。

だから、ノートルダムの鐘は親孝行のつもりで、私が観るというより母に観劇してもらうために行ったのですが、見事に私がはまりましたw

母にとっては、去年に続き2回目の観劇となるノートルダム。母は70代なので、実家の茨城から横浜、さらにみなとみらい線に乗り換えていくKAATは、大変かと思いましたが、本人は「遠くまで来たかいがあった」」とえらく感動してくれて良かったです。

今回は、金本たいじゅんさんカジモドx野中さんフロローのペア。

今週は、ペア固定なのか、この二人の組み合わせでずっと演じているので(もう一つのペアは、達郎さんカジモドx村さんフロロー)、熱く自然で、今回も素晴らしい公演でした。

MEMO
横浜公演ノートルダムの鐘6回め

金本泰潤カジモドx2回め
野中万寿夫フロローx2回め

ノートルダムの鐘2018年5月18日マチネキャスト


カジモド:金本泰潤
フロロー:野中万寿夫
エスメラルダ:岡村美南
フィーバス:光田健一
クロパン:阿部よしつぐ

ネタバレあるので注意!

カジモド:金本泰潤

前回も思ったけれど、たいじゅんさんのカジモドは、純粋で心優しいまま青年に育ったカジモド。

フロローからお前は醜いといって育てられているから自分に自信はないけれど、卑屈感はなく、素直にただ自分は怪物だと受けて止めている。

たいじゅんさん、最初に出てくる時と、最後に青年に戻るときの目元は涼やかで、表情は少し固めなんですよね。

でもカジモドになると、とたんに目元が優しく従順なつぶらな瞳になっちゃう。すごくかわいくなるんです。

陽ざしの中へ

外の世界を想像して嬉しくなる表現が、一週間前に見たときより、気持ちが外向きになっているように感じました。先週は、もう少し外の世界への怯えもあったような気がします。

世界の頂上

ガーゴイルたちに「勇気をだせ」「ためらうな」と言われて、

「エ…スメ…ラルダッ!!!」この言い方が、勢いあまって思わず言っちゃった感があります。とてもかわいい。

石になろう

カジモドが初めてみせる、激しい怒りのシーン。エスメラルダとは一緒に生きていけない自分への激しい絶望と怒りを、ガーゴイル一人ひとりに言い聞かせるように(つまり自分自身に言い聞かせるように)、自分を責めている姿がとてもつらかった。。。

怒りを爆発させているのに、目元はつぶらなカジモドのままで。カジモドの深い悲しみを感じるMade of Stoneです。

フィナーレ

エスメラルダを救いだし「サンクチュアリー」と叫ぶシーン。たいじゅんカジモドが大柄なのもあって、カジモドかっこいい、、ってなる。

石になろうで、心を閉ざして生きていこうとまで思ったのに、大切なエスメラルダを助けるため走り回ったカジモド。。英雄だよね。

救い出したエスメラルダが横たわるシーン。たつカジさんは、エスメラルダがふざけているの?といった感じで、はしゃいだようなリアクションをとるけれど、たいじゅんカジは、「あれ?エスメラルダどうしたの?」というリアクション。

そこからの、フロローへの怒りは、悲しくて怖かった。フロローへ向ける表情が怒りだけじゃなくて悲痛も帯びていて、このシーンのたいじゅんカジモド、すごく大人びているように感じます

たいじゅんカジモドは、全体的に幼さはなく、心も青年カジモドといった印象なんですが、ふとした時にちょっと子供っぽいところが出てくる。

・「(エスメラルダに)会いたい」と、ガーゴイルに伝えるシーン
・「僕の大事な人たちはみんな死んでしまった」と、心細く言うシーン

たいじゅんカジモドは、大人っぽく見えるところと、子供の心のまま表現するところの切り替えが自然でいいなぁと思いました。達郎さんカジモドの幼く見えるカジモドや、彰孝さんカジモドのせつなげなカジモドも大好きなので、みんなそれぞれのカジモドがあって好き。

フロロー:野中万寿夫

横浜公演2日目で観たときよりも、熱く感じたフロローでした。すごく良かった。

フロローも今のところ3名登場していますが、みなさん全然違いますよね。そしてみんなすごく良い。

私の野中フロローのイメージは、堅物な大学教授かなぁ。

まじめで規律をとにかく重んじるタイプ。でも本人は聖人というわけではなく、悪かったり性欲もあるんだけれど、聖職者という方に自分を抑えこめていたのに、エスメラルダの登場で、隠したかった自分の暴走が止まらなくなってしまったように見えます。

野中フロロー、芝フロロー、村フロローの中では、野中フロローは現実世界に普通にいそうな人物に見えて、その分、恐怖を感じます。3名のフロロー皆さん哀れに感じるけれど、野中フロローは怖いという感情が先にくるかな。

今日の野中フロロー。とても厳しい印象でした。

たいじゅんカジモドの事を育てているのは、肉親の情愛からというより、カジモドは甥っ子だし自分は聖職者だし、義務的に「そうすべき」だから。

野中フロローに愛情はないのか?というとそうではなく、規律正しく厳しく育てるのが、野中フロローにとっての愛情、と感じました。

前半は冷徹で感情を抑えた聖職者なのに、エスメラルダに出会ってからは声が上ずったり、気持ちが思い余ってばーんと出るところがあったり、まじめ一徹で生きてきた人が恋に狂い、ストーカー化していく恐怖があります。

野中フロロー、表情があまり変わらないから、何考えているのかわからないのも怖い。

エスメラルダ登場シーンでは、じっとりエスメラルダを観ていて、ここも何考えているのかわからない。芝フロローは、難しい顔をして上を向いたりして、自分の煩悩と戦っているし、村フロローは、目をそらして乙女チックで、それぞれのとまどいが伝わってきたんですけれどね。

フロローも個性があってみんな好き。

フィーバス:光田健一

2回目の光田フィーバスでした。

私の感想は、去年の佐久間フィーバスと少し似るかな

育ちのよさそうなおぼっちゃま感があります。

少し気になるのは、セリフのしゃべり方。滑舌が良すぎるのか逆なのかよくわからないけれど、なんだか目立ちますw

これは、もしかしたら四季が採用している母音法という発生の仕方の影響なのかも?

MEMO
母音法とは、セリフの子音を外して母音だけで発声し、明瞭に聴こえるようにする訓練

ただ、歌になると圧巻で素晴らしく美声で迫力もあり。

たぶんこれから変化していくと思うので楽しみ。

今日の気づき

ガーゴイルの表情

今日は下手側の席で、世界の頂上でのシーンでは、高舛裕一さんガーゴイルの顔がばっちり見えるシーンでした。高舛さんガーゴイルは瞬きあり。落ち着いた表情をしたガーゴイルです。

先日センター~上手側でみた安部三博さんのガーゴイルは、眼を寄せた面白い表情+瞬きをしていないように見えました。

エスメラルダのメロディ―は3回?

一幕ラストの「エスメラルダ」。アンサンブル、クワイヤ、カジモド、フロロー、フィーバスの大合唱で歌われる曲ですが、あと2回ほど使われていることを今更気づきました。

・エスメラルダが登場し、ダンスが終わった後、クロパンが「よくきたな~エスメラルダ~ みごとだ~噂どおり~」と語るメロディ―
・エスメラルダが息を引き取ったあと、フロローがカジモドに「ついに魔女が死んで、恐ろしい呪いも消えた」と歌うところ

まだあるかな?

クロパンが歌うところは、CD収録されていないので、舞台を観ていつも「なんのメロディ―だっけ?」となっていたのが、ようやくつながりました(遅い)

下手側の前方席について

カジモドは下手側にいる事も多く、下手側の前方席からだとカジモドの表情がはっきり見えるシーンもあります。

ただ「天国の頂上で」のシーンで、エスメラルダの一緒のところは、カジモドの後ろ姿しか見えない。この場面では手すりが登場するので、カジモドが上手側にいくと、姿そのものが見えにくくなります。

前方席でチャンスがあったら、上手側の方がもしかしたらよいのかなー。 前に上手側の前方席に座ったときは、結構カジモドの表情が見えた記憶があります。

まぁとはいえノートルダムの観劇ができて、しかも前方席で観られたという喜び。
今回も気持ちが満ち足りすぎて、またすぐにノートルダム観たいです…

【2018年横浜】劇団四季「ノートルダムの鐘」まとめ