レディ・ベス(花總ベス、加藤ロビン)2017年10月18日ソワレ感想

初めてのレディ・ベスを観に帝劇へ

2014年の初演時には観ていないので、本当に初!です。

内容をチェックできていなくて、数日前にエリザベス一世の話だと知りました

全体的な感想

楽曲について

私の大好きなミヒャエルクンツェさん(脚本、歌詞)xシルヴェスターリーヴァイさん(音楽)コンビの作品で、特に音楽には期待していました。

実際とても美しい音楽で、作品全体としては耳に心地が良いのだけれど、同コンビのエリザベート、モーツァルト、レベッカのような印象に残るビッグナンバーが無いかなー。

私の記憶力が良くないせいで、あと2~3回聴けば印象が変わるかもしれませんが、音楽でぶわ~っとした感情の盛り上がりがなかったのがちょっと残念。

ところどころ、リーヴァイさんの他の作品を思い出させるような曲もありました。

主人公レディ・ベスの姉(敵役)が歌う曲は、王家の紋章で主人公キャロルの敵役アイシスが歌う曲っぽい部分もあり、ちょっとデジャヴ。

まぁ予想とは少し違いましたが、音楽的に美しいのは変わらず、円盤で星空をイメージした幻想的な舞台とぴったりでした。

ストーリーについて

話の流れがわかりやすくて初見でも十分理解できました。

たぶん映画のエリザベス1世を見ている人だったら、誰でも理解できる内容だと思います。

作品の軸は次の2つ(のはず)

①主人公レディ・ベス(エリザベス一世)と異母姉のメアリー・テューダーの対立
②レディ・ベスとロビン・ブレイクの恋愛

レディ・ベスとロビン・ブレイクの出会いの場面は丁寧に描かれているのに、最後の場面は急ピッチであれれ~という間に終わった印象でした。作品自体が女王になる前のレディ・ベスを描いているので仕方ないのかも。

2017年10月18日ソワレキャスト

レディ・ベス:花總まり
ロビン・ブレイク:加藤和樹
メアリー・チューダー:未来優希
フェリペ(2世):古川雄大
アン・ブーリン:和音美桜
シモン・ルナール:吉野圭吾
ガーディナー:石川禅
キャット・アシュリー:涼風真世
ロジャー・アスカム:山口祐一郎

脚本 / 歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽 / 編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出 / 訳詞 / 修辞: 小池修一郎

キャストの感想

レディ・ベス:花總まり

去年のエリザ以来の花總まりさん。相変わらずすごく可愛い。

どう頑張ったら、花總さんのような可愛い笑顔になれるのでしょうね。

花總さんの演技や歌は、エリザの時も思ったのだけれど、年齢に応じて細かく変えているような気がします。

主人公を演じる人の難しさだと思うのだけれど、笑い方、怒り方、嘆き方、歌とすべて対応していかないと、声だけ突然裏返ったりすると思うのですが、花總さんにはそれがない。

可愛い→どんどん品が出て大人になっていく、素敵なレディ・ベスでした。

残念だったのは、セリフが花總さん(王女)に似つかわしくないものがあったこと。

「地獄に落ちろ~」というセリフなのですが、「落ちろ~」じゃなくて「落ちるがいい」とか他に言いようがなかったのかしら。。。

花總さんご本人に品があるとはいえ、レディ・ベスのセリフがところどころガサツな点が気になりました。

ロビン・ブレイク:加藤和樹

ロビンの帽子…日本昔話に出てくる翁(おきな)の帽子みたいで、なんかおじいちゃんぽいw

それと私の加藤さんのイメージが、1789の不器用なロナンで、フランケンシュタインだから、吟遊詩人っぽい身軽なイメージと程遠く、最初違和感がありました。

ロビンが大道芸人っぽい動きをするので、それに加藤さんが似合わないというか。

その似合わなさが、いかにも加藤さんぽくて密かにツボにも入ったのですが、後半は大人な加藤ロビンが頼もしく、しっくりくるようになりました。

歌は相変わらず上手。低目の声が素敵でした。

メアリー・チューダー:未来優希

今回、メアリーは一番惹かれたキャラです。

ブラディ―メアリーとも呼ばれ残虐で名高い女王ですが、父から愛されず周囲からも愛されず、信仰にすがって生きてきた女性。

夫であるスペインのフェリペのいう事は聞いてしまう少し愚かでかわいい面もあります。そのメアリーを演じていた未来さんの迫力がすごい!

エリザではエリザベートの母親ルドヴィカとマダム・ヴォルフ役もされていますが、このメアリー役は大当たりなのではないでしょうか?

自分はメアリーにがぜん興味が湧いてきてしまったほどで、本でも映像でもメアリーテューダーの作品があれば触れてみたいなぁと思っています。

フェリペ(2世):古川雄大

古川さんが舞台に出てくると、一斉にオペラグラスを構える人がw

フェリペの適当で余裕のある皇太子役がすごく古川さんにあっていたと思います。

観ていて爽快なフェリペでした。

来年はモーツァルトのヴォルフガング役が控えていますよね。大変だと思いますが、頑張って!

アン・ブーリン:和音美桜

和音さんのアンブーリン、すごく良かった。

たおやかで歌がすごく上手で、レミゼのファンテの時も思ったけれど、優しいはかなげな役がほんとぴったり。

1幕の後のロビーでも和音さんアンブーリンがすごい上手、という声が聞こえてきました。

ベスを中心に、アンブーリンとアスカム先生が3角形になって歌う箇所で、アンブーリンの愛を大切にする歌がすごく良かったです。本当に愛に生きた女性なんだなと。

シモン・ルナール:吉野圭吾

舞台にでる配役をどのように決めているかわからないのですが、この役を選ぶなら私でも圭吾さんだよな….というくらい、圭吾さんっぽい役でした。

スペインのフェリペ2世の顧問官で、メアリー(レディベスの異母姉)に、レディベスを始末した方が良いと進言する役です。

こういう裏工作みたいなの圭吾さんっぽいよね…そしてそれを裏切らず、ベスを始末したら自分が王冠をかぶってしまいそうな勢いの圭吾さんでした。

最後、絶妙に生き残るのも圭吾さんらしい。

ガーディナー:石川禅

善良な役も悪役も心が弱い役も、ぴったりこなす禅さん。今回はなかなかの迫力でした。

圭吾さんと禅さんの二人が、少しまったり気味で進行する舞台をピリっと引き締めていたようにも感じます。

このお二人はお腹の底から出しているような声で、聞いていて気持ちよかった。

キャット・アシュリー:涼風真世

キャット役の涼風さんが、とても可愛い。。

口調やしぐさで、レディベスを心から愛しているがもわかるし、逆にレディベスから愛されているのもわかるし、なんかもう愛らしいです。

惜しいのは、登場シーンが少ないこと。特に後半少なくてあ~もったいない。

ロジャー・アスカム:山口祐一郎

レディベスの家庭教師役で、星を見るのが好きな祐一郎さんっぽい役。

賢い人でストーリーテイラーで、王家の紋章で演じたイムホテップみたい。

想像していたよりも歌う回数が多く、嬉しかったです。

作品冒頭は、レディベスがアスカム先生とキャットに大切に大切に育てられていた事がよく伝わるシーンだったのだけれど、いいな~~ベスうらやましい~~と思って観ていました。


 
今回は初見ということもあり、音楽がまだ身体に染み込んでいないですが、あと2回行く予定なので、もう少しでなじめるはず…!

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