レミゼラブル2017年6月12日スペシャルウィークカテコ付き感想(福井バルジャン、川口ジャベール)

2017年帝劇レミゼラブル、3回目。

3回目にして、ジャベール、アンジョルラス、ファンテーヌ、テナルディエの全キャスト見る事が出来ました。

今日は私にとっての初!福井バルジャン。泣いた~。「彼を帰して」が特に素晴らしかった!

そして最後は30周年スペシャルウィーク特別カーテンコール!熱い1日でした。

まずは、手が腫れるほど拍手をせずにはいられなかった舞台の感想から。

2017年6月12日 キャスト感想

冒頭のオーケストラがジャジャーンジャーンジャジャーンと鳴り響いた瞬間から、「あぁここからバルジャンの激動の人生が始まる・・・」とすでに熱いものがこみ上げてしまった。最近、すぐに泣きのスイッチが入ってしまい困るレミゼ。

ジャンバルジャン:福井晶一

周りからの暴力や暴言に傷つき、恐怖から身を守るために自らも狂暴になった、まるで野良犬のようなバルジャン。

コゼットに出会いバルジャンにとって初めて愛する存在が出来た後も、自分の過去に怯えいつか自分たちの生活を脅かすはずだという思いからは逃れられず、ずっとつらい人生だったんだろうという印象でした。

ヤンジュンモさんのバルジャンの時は、「コゼットとの確かな楽しい時期が存在した」と感じられたのだけれど、福井バルジャンは、もちろんコゼットへの愛情はあるけれど、それ以上に「コゼットを不幸にしてしまうのではないか」という恐怖が常にあったように感じます。

マリウスがコゼットと出会った時、自分の宝物(コゼット)がとられてしまう、という事にやはり怯えたとは思うのだけれど、同時にバルジャンは肩の荷が降りたのではないのだろうか・・・・と、感じたのは、初めて。

というのも、バリケードの場面で、マリウスの代わりに敵の死体から銃弾を取りに行く!とバルジャンが言った時、(結局取りに行くのはガブローシュだけれど)、なんだか余分なものをそぎ落とした澄み切った表情をしていて。

マリウスの事を思って歌う「彼を帰して」は、もう、彼にコゼットを託した、そんな気持ちが込められていた気がします。

それにしても、福井さんの彼に帰してはとても美しかった。。

満身創痍ながらコゼットを必死に守ったバルジャン。最期に召される姿に涙腺崩壊しちゃいました。。

私の席の近くの人は、ほとんど泣いていたと思う。隣は高校生か大学生くらいに見えた若い男の子だけれど、やっぱり泣いていました。すごく良かった福井バルジャン。

ジャベール:川口竜也

幸運にも今回でジャベールを全員観る事が出来たのだけれど、どのジャベールもすごく良い・・・

そしてジャベールが登場するシーンの音楽、ドーン、ドドドッドドーン(適当)で、唯一怖さを感じないのが、川口ジャベールだった(笑)

光夫ジャベール→舞台にいるだけで、殺されそう。目を合わせたくない

岸ジャベール→「法」は私です、という顔で出てくるから、やましい事がある人間(おそらく全員)は目を合わせたくない

川口ジャベール→話しかけてもいい雰囲気がある。

川口ジャベールはとても実直なジャベールという印象です。

頑固にバルジャンをはねのけられないから、ものすごくバルジャンに翻弄されてしまう。3人のジャベールの中で、一番、バルジャンの呪いがかかってしまったようで、wikiのレミゼ情報によれば、原作のジャベールに近いイメージではないかしら。

地下水路でバルジャンを逃がした後、岸ジャベールの自殺シーンでは、混乱ぶりが哀れに感じたけれど、川口ジャベールの自殺シーンは、バルジャンの呪いから解放される救いのようにも見えました。

川口さんは声も良いし、声量もあって聴きごたえのあるジャベール。

見間違いでなければ、私が観劇する予定の残り3公演で、再び3名のジャベールが観られるはずだから(すごい偶然!)とても楽しみ。→見間違いで、川口ジャベールx2回、光夫ジャベールx1回でした。岸ジャベールは前回のみ。残念。

ファンテーヌ:二宮 愛

華奢で儚げなファンテーヌで演技はかなり好み。前回観た和音ファンテが母親感が強かったけれど、二宮ファンテは、若い娘っぽかったかな。

「夢破れて」がもうちょっと伸びがあると良いと思いました。

そういえば今シーズン、ファンテの夢破れてを歌うシーンは、唐突に始まるように感じるのだけれど、以前もこんな感じだったっけ。。。どうも流れがしっくりこないような。

エポニーヌ:唯月ふうか

前回に引き続き、ふうかエポニーヌ。とても好きなエポニーヌです。

今日は2階席だったからか舞台全体が良く見えたのですが、小リスのように駆け回るエポニーヌがとてもかわいかった。

海宝マリウスとのペアは、お兄ちゃんと妹みたい。実際、海宝マリウスはふうかエポの事を妹扱いしているようにも見えました。

相変わらず、歌が上手で、安定感抜群。

スペシャルカテコで、歴代キャスト&現役キャストでワンデイモアを熱唱してくれたのですが、各役3名くらいいるのに、なぜかエポニーヌだけふうかちゃん一人。でも、一人なのに声量負けせず、よく声が通っていました。

マリウス:海宝直人

今年、海宝マリウスを観るのは2回目なのですが、前回の感想で「海宝マリウス目立つ目立つ!」と書いていました。

でも、それはあまり適切な表現ではなかったかも。自分比較で印象に残るマリウスという意味で、悪目立ちは全くしていませんでした。

今日、改めて思ったのは、海宝さんの魅力は、役を演じきっている点かなと。

私が海宝さんを知ったのは、あっきーが主演だったジャージーボーイズのボブ・ゴーディオ役の時です。

ジャージーボーイズは個性豊かなメンバーだらけだけれど、唯一クールで自分の気もちを吐き出さない役が、ボブ・ゴーディオ。この人を演じるのは、下手したら地味で目立たないし、すごく難しいのではと、素人ながら思いました。

そういう役で埋没せず、かといって、「俺が俺が」と前に出るわけでもなく、きっちり仕事をしているのが海宝さんなのかなと。

だって、ノートルダムのカジモドですし!(私は残念ながら海宝カジモドはみていないけれど・・・)

長くなってしまいましたが、海宝マリウス。

マリウス像に求められていると思われる、青年らしさ、育ちの良さ、コゼットへの一途な想い、仲間への想いを、とてもバランスよく演じられている印象があります。

マリウスは、女性目線からするとエポニーヌ可哀想だし、そこまで共感寄せられるキャラじゃないのだけれど、コゼットが好きすぎてなぜか許せちゃう・・・というのは、海宝マリウス含め他のマリウスでも感じられるのですが、

海宝マリウスの場合、さらに「好青年である」というマリウスの特徴がものすごく伝わってくる気がします。

「好青年」という印象って、具体的にどうかといわれると難しい所なんだけれど、周りのセリフではなくご本人の雰囲気で伝えられてしまうって、実はすごい事なんじゃないかなぁ…

あと、海宝マリウスは今更ですが、歌が本当に上手ですよね。

コゼット:清水彩花

3回レミゼ見て、3回とも清水コゼットw
まさかこんなに続くとは思っていませんでしたが、歌に安定感があり本当に上手。

3回とも、コゼット、マリウス、エポニーヌの三重唱がとても美しいので本当に嬉しい。

アンジョルラス:上原理生

アンジョルラスも3名のキャスト制覇!

今までのアンジョも良かったですが、やっぱり上原アンジョは別格~!

上原さんの力強い低音、抜群の歌唱力、カリスマ性と、文句なしの革命家リーダーで最高のアンジョルラスと言えるのではないでしょうか?

動きも綺麗で力強いから、舞台に上原アンジョがいると目がそちらに吸い寄せられてしまう。

旗をふる姿、銃をもった手を突き上げる姿は、本当に絵になる!

バリケードの上で銃弾に倒れるシーンは、美しく散ったという言葉がふさわしく、涙が出てしまいました。

そういえば、今回は2階席だったのすが、ワンデイモアの隊列、バリケードと、学生革命家たちのシーンがとてもよく見えますね。

テナルディエ:橋本じゅん

笑いが止まらなくないテナルディエ!めちゃ楽しい。橋本じゅんさんご本人がすごく楽しんでいる感があって、かといってわざと笑いを取りに来ているのではなく、とてもリラックスしてテナルディエを演じているように思えました。

動きにキレがあり、歌も上手で、こちらがテナのリズムにのせられちゃうような感じ。

マリウスとコゼットの結婚式の舞踏会シーンで、テナルディエ夫妻が歌う箇所で手拍子が起きたのですが、じゅんさんが自ら手拍子を促したように見えました。場の雰囲気をつかむのがとても上手で、楽しくノリの良いテナルディエでした。

マダムテナルディエ:谷口ゆうな

すっごい上手!鬼ババアなマダムテナルディエ(ほめています)で、コゼットをいたぶる継母ぶりは、森くみさんよりひどいw

鬼ババアなんだけれど声がとても綺麗でよく通ります。

ジャンバルジャンが、コゼットと一緒にテナ夫妻の宿屋にきたとき、バルジャンに色仕掛けをしようと脚をちらちら見せたりする小技も出ていましたw

橋本テナとのコンビは、テンポよくて、楽しいテナ夫妻でしたね~

 
今回も、本当に素晴らしい舞台でした。
カテコで、福井バルジャンがリトルコゼットとリトルエポニーヌを抱き寄せている所を微笑ましく見ていたら、上原アンジョがガブローシュをぽーんと上に投げるように抱っこしていました。格好よすぎる~

なかなか拍手が鳴りやまず、バルジャンも何度も舞台に現れてくれたのですが、今日はこの後、特別カーテンコールがあるため、一度、15分の休憩に入りました。

6/12の特別カーテンコール


帝劇2階ロビーに飾られていた初演プリンシパルキャストの皆さん。

1987年6月17日に日本初演を迎えたレミゼラブル。今年はその30周年に合わせて、6/11~17までスペシャルウィーク期間となりました。最終日の6/17はまさに初日からちょうど30年なので、ものすごく盛り上がりそうですね!

初演初日には当時の皇太子ご夫妻と浩宮さま、今の天皇陛下御夫妻と皇太子殿下も観劇されていたほどで、どれだけみんなの期待があったのか。

初演時の感動は、東宝のホームページにも掲載されていています。

http://www.tohostage.com/lesmiserables/column_vol4.html

スペシャルカーテンコールでは、当時の思い出、歴代キャストによる歌唱披露、海外ゲストの歌唱披露、プロデューサーのキャメロンマッキントッシュ氏、作曲家のクロード=ミシェル・シェーンベルク氏、脚本家のアラン・ブーブリル氏、そして海外カンパニーからのビデオレターなどがありました。

6/12(月)に登場された歴代のプリンシパルキャスト

今井清隆、橋本さとし、村井 国夫(國夫)、鈴木綜馬(壮麻)、今拓哉、井科留美、宮本裕子、堀内敬子、折井理子、小西遼生、野島直人、コング桑田、三波豊和、鳳蘭、杉村理加、森田浩貴、岸祐二、

さらに、ガブローシュやリトルコゼットを演じられた方々、そしてブロードウェイでエポニーヌを現在演じているブレニン・ラークさんも参加されました。

さて、スペシャルカテコ。まずは、歴代キャスト+現キャストによるワンデイモアから!

これがド迫力で旨熱~

最初、特別カーテンコールでは、女性の司会者がいたのですが、途中から、岡幸二郎さんが突然出てきて!司会をバトンタッチしていました。

日替わりでその日に歌う曲が変わるのか、「今日の歌はスターズ」という感じで紹介されていました。→翌日のスペシャルカテコでもスターズを歌われていたので、もしかしたら毎日かも?

「歴代ジャベールの村井 国夫(國夫)さん、今井清隆さん、鈴木綜馬(壮麻)さん、今拓哉さんによる<スターズ>。そしてなんでここに僕はいないのでしょう」なんて自分以外のジャベールを紹介した岡さん。

確かに岡さんいるのに、なんでジャベールメンバーに加わわっていないのか不思議です(笑)

岡さんジャベールのスターズ、大好きでしたが、ご紹介された4名のスターズもすごいど迫力。今さん、綜馬さんのジャベールは私も以前、舞台で拝見していたし、なつかしさもこみ上げてきました。

あと、このカテコで歌われたのは、ブロードウェイでエポニーヌを演じているブレニン・ラークさんの「オンマイオウン」。

そしてラストに、全員で歌う民衆の歌でした。

ブレニン・ラークさんは、もうさすがというか声量が桁違い。いつかブロードウェイやロンドンのレミゼも観てみたいなぁ…

歴代キャストが振り返るレミゼの想い出

今回の特別カテコで面白かったのは、歴代キャストによる思い出話!

印象に残っているものをいくつかピックアップしますね。

バルジャンの椅子が壊れなかった by橋本さとしバルジャン

死ぬ間際のファンテーヌがいる病院で、バルジャンが彼を追ってきたジャベールと対決するシーン。

今の演出では、バルジャンは素手で、ジャベールが鎖を持って闘いますが、オリジナル演出(旧演出)では、バルジャンが病院の椅子を壊してその一部を手に持ち、ジャベールが警棒で闘うといったものでした。

で、橋本バルジャンが病院の椅子を壊そうと叩いても叩いても壊れず、困って素手で闘おうとしたら、ジャベールは咄嗟に自分の警棒を捨て、素手で応戦したという・・・熱い友情の話しでした。

マリウスの指輪がなかった by三波豊和テナルディエ

マリウスとコゼットの結婚式で、テナルディエがマリウスに指輪を渡すシーン。渡そうと思ったら指輪がなく(化粧を落としした時?に、指輪を外してしまったらしい)、手で隠しながら野島直人マリウスに渡すふりをした。

三波テナから託された野島マリウスはその後、どうしよう・・・そうだ、ポケットに入れるふりをしよう!と思ってポケットを探ったら、マリウスの衣装にはポケットがなかった、という。

なのでポケットがあるふりをして指輪を入れた(ふりをした)そう。

橋本バルジャンの手が冷たかった by小西遼生マリウス

小西さんはとにかく緊張して頭が真っ白になりながらやっていた、そういう記憶ばかりで、自分だけでなく周りも緊張でドキドキしているのがものすごく伝わっていた。舞台が始まる前、みんなで円陣を組む際に、ちょうど橋本バルジャンの隣になり、手をさわったら、キンキンに冷えていて、すごくびっくりしたが「それはそうだよな」と。バルジャンの緊張が伝わった事で逆にパワーをもらったと。

そんな人だとは思わなかったというファンからの手紙 by鳳蘭マダムテナルディエ

宝塚の男役トップだった鳳蘭さん。退団されて4~5年たってからマダム・テナルディエを演じられたのですが、子役をいじめる役だから、ファンレターに「鳳さんがそんな事をする人だとは思わなかった」と書かれ、ファンも少なくなっちゃったのだとか。

司会の岡さんが「この役は、顔を汚しますよね。」
鳳さん「まぁ、どんなに汚しても美しい顔なんですけれどね」

確かに!今でもとても美しい鳳さんでした。
 

このほか、テナ役のコングさんがゲネプロで1オクターブあげて歌ってしまい、バルジャンの笑いが止まらず、流れをストップさせ怒られた話などなど。

そういえば、コゼット役だった堀内敬子さんも参加されていましたが、大阪でのパレードが終わったばかりのはず。鈴木壮麻さんも翌日(6/13)から大阪で公演があるし、皆さんお忙しい中、参加されていたんですね。

レミゼが多くの人にとって30年もの間、愛され続けてきた作品だと感じられて本当に楽しかったです。

スペシャルカテコでは、カメラを出演者の皆さんにあててくださるので、舞台で表情のアップや歌詞が出てくるのもわかりやすかった。

レミゼカンパニーの皆さん、本当にありがとう!

こちらは、30周年の記念冊子。入場時に頂きました。


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