ミュージカルRENT(レント)2016来日公演に行ってきた

東京国際フォーラムで行われているブロードウェイ来日公演RENT(レント)に行ってきました。

私がレントを知ったのは、10年前の映画版でした。多くの映画館で上映されていなくて、たしか渋谷の映画館まで出向いて観に行った記憶があります。

その後、やはりブロードウェイの来日公演があり、そのときは新宿の劇場に行った記憶が(劇場名忘れた)。

曲の恰好よさ、美しさ、日々を精一杯生きる大切さ、人生とは、愛とはが詰まった素晴らしい作品で、個人的にも大好きなミュージカルです。

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2016年レントの客席にはレントファン(レントヘッド?)がいっぱい

2016年の来日公演初日が12月15日で、私が行ったのが2日目の16日マチネ。平日の昼間です。

いや~長年のレントファンという方々が客席にたくさん!

拍手、掛け声のタイミングがもう何度もリピートしていないと、わからないような絶妙なタイミングできていました。

劇中、モーリンのライブ場面のオーバーザムーンでは、私の隣の席の男性が「ムー」と掛け声を出しはじめ、それからは客席中から「ムー」「ムー」の声が。

日本のレントの公演でもこの「ムー」の掛け声はあるようですが、ブロードウェイもそうなのかなー

私が以前、ブロードウェイの来日公演を見たときは、客席からこんな掛け声はなかった気がします。

作品が生まれてから20年たっているので、観客も進化しているのかもしれません。

熱狂的なレントファンの事を「レントヘッド」と呼ぶみたい。(名前の由来はいくつか説があるようですが、1965年に結成されたアメリカのロックバンド、グレイトフルデッドの熱狂的なファンの事をデッドヘッドと呼ぶ事にかけている、というのが一般的だそう)

レントファンとレントヘッドの境目がわかりませんが、こんな造語が出きるなんて、長年愛されている作品らしいですね。

20年前の作品なのに古さがない、格好いい!

レントはもともとイタリアオペラの「ラ・ボエーム」を下書きに作られた作品で、歴史劇ではなくレントが制作された当時の事を題材としています。(特に、1990年代大きな問題となったエイズがテーマになっている)

邦楽でも洋楽でも、1980年、1990年のものを聞くと、なんとなく今の音楽とは違うというか、古さを感じる事もありますが、レントにはそれがまったくないんですよね。

相変わらず恰好良かったです。

2016年レントのキャストの感想

私は映画版レントのDVDを持っていてそちらを何度も観ているので、映画版にも出演しているオリジナルキャスト、または映画版キャストの記憶が固定されちゃっています。

だから、かなり偏った意見かもしれませんが、何名かちょっと思った事を。

マーク

ダニー・コルンフェルト

すご~く上手!だったと思います。

特にすごいすごい、と思わせないところが。

レントの語り手で狂言回し的な役割だから、下手ではダメだけれど、目立ちすぎも違和感のある役。

舞台に溶け込みながら、上手に状況を伝えてくれるマークでした。

おぉと思ったのが、たしかラ・ヴィ・ボエームの場面で、テーブルにジャンプしながら飛び乗りそのまま寝る体制に入るところ。

ジャンプの後、一度立たないと頭や身体を打ってしまって痛いと思うのですが、すっと寝る体制に入っていて、身体能力が半端ないと思いました。

ロジャー

カレブ・ウェルズ

ロジャー役って難しいんだな。。。。と思いました。

HIV陽性で、かつての恋人を自殺で亡くして、厭世的。魅力的なミミと出会っても心を開けず、突き放し自分の殻に閉じこもっている、でも人生最後に素晴らしい曲を作りたい、という役柄です。

今回の舞台では、心を開けない部分が全面に押し出されて、頑固でへんくつなロジャーという印象でした。

この役つくりも正解なのかもしれませんが、もうちょっとソフトで繊細な部分が出ると個人的にはしっくりきたかな、、、という感想です。

今回のロジャーだと、気持ちはわかってもいい加減にしろ!と自分なら言ってしまいそうです。

ミミ

スカイラー・ヴォルペ

身体が大きめ&声がハスキー低音で、若くて無鉄砲なミミというよりも、ミミ姉さんという感じ。。。

ちょっと自分のミミのイメージは違いましたが、ミミのビッグナンバー Out Tonightは迫力あってすごく良かった。とても好きなナンバーです。

エンジェル

デイビッド・メリノ

レントはどの役柄も個性的で重要だけれど、エンジェルなくしては映画が成立しないほど、とても大切な役!

すごくかわいい素直で愛に満ちた役で、個人的にもとても大好きなキャラクター。

今回のエンジェル、とても若くてパワフルでした。 やんちゃしちゃいそうなエンジェルで、私のイメージとはまた違ったのですが、でも良かったです。

エンジェル役はオリジナル版や他の公演などで、結構役柄の印象が変わるので、見比べてみると面白いかも。

トム・コリンズ 

アーロン・ハリントン

コリンズ役に多い低音がとても美しく、最高に上手1

エンジェルとのI’ll cover you 、サンタフェ等、コリンズの歌声がきけるナンバーは耳福で幸せ。

モーリン

ケイティ・ラマーク

声が伸びて歌上手!「私はモテるのよ、束縛しないで」というセリフがぴったりでした。

ちなみにモーリン役のオリジナルキャスト、イディナ・メンゼル は日本でも大ヒットした映画、アナと雪の女王に、雪の女王エルサ役として出ています。主題歌の「Let it go」が有名で、NHKの紅白歌合戦で神田沙也加さんと一緒に歌っていました。

ジョアン

ジャスミン・イースラー

こちらも歌うまー!

声にゆとりがあるというか、歌が上手なキャストぞろい中で、さらに目立って上手。ブロードウェイ半端ない。

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今を精一杯生きているか?愛で一年を図ろう

レントはメッセージが強い名曲が多いと思います。

Seasons of Love

(歌詞抜粋)

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes 52万5600分という時間
How do you measure, measure a year? あなたなら、どう1年を数える?

In cups of coffeeコーヒーを入れたカップの数?
In inches, in miles, in laughter, in strife インチやマイル?それとも笑った数、争った数?

How about love? 愛で数えてみたら?
Measure in love 愛で数えてみよう!

 

Seasons of Loveはレントで恐らく最も有名な曲。ミュージカルのレントを知らなくてもSeasons of Loveを知っている人は私の周りにも結構います。

人生を愛で満たすか
悲しみや怒りで満たすか

いつでも自分で選択できるんなぁと。

レントには、ロジャーとミミ、コリンズとエンジェル、ジョアンとモーリン、といくつかのカップルが出てきますが、特にコリンズとエンジェルのカップルが、本当に愛だけでお互いを満たしていて、涙が出てきてしまう。

No Day but Today

(歌詞抜粋)

There is no future  未来もない
There is no past   過去もない
Thank God this moment’s not the last  ただこの瞬間が最後ではない、という事を神に感謝するだけさ

There’s only us ここにいるのは自分達だけ
There’s only this 存在しているのはこの瞬間だけ
Forget regret or life is yours to miss 後悔するのはやめよう。そうじゃないと人生を浪費してしまう

 
人生には自分ではどうしようもできないつらい事もあって、恐怖や不安にかられる事はあるけれども、大切なのは「今、この瞬間」だという事。

この今を大切にするって意識してみるととても難しいのだけれど、この1分1秒を大切にしているからこそ、レントのような素敵な作品は生まれるのだろうし、役者さんたちの素晴らしいパフォーマンスは生まれるんだろうな、と思います。

本当、深くて美しい作品だと思います。

レントの東京来日公演スケジュール

2016年12月15日~12月31日
東京国際フォーラムC

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東京国際フォーラムのクリスマスツリー、よくみたら来年の干支である鳥さんがツリーになっていました。

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