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2018年メリー・ポピンズ初演の振り返り感想(濱田、平原メリー、柿澤、大貫バート)

2018年日本初演メリー・ポピンズの感想振り返りです。

合計4回、次のような組み合わせで観ました。

濱めぐメリーx柿澤バート 2回
濱めぐメリーx大貫バート 1回
平原メリーx大貫バート 1回

メリー・ポピンズのチケットは、去年の12月に購入。

そのときの心境は「話題のミュージカルだしみておいた方がいいかな」、くらいの軽いものでした。

発売時に3回分購入したのですが、新作で万が一自分に合わなかったら3回は多いかも。という不安も正直ありました。

でも、実際の舞台は期待以上どころか、リピートすればするほど、素晴らしい作品だと思わせてくれ、途中もう1回追加。

そして4回めのMy楽はダム決壊でした。

こんなに幸せな気持ちで毎回、劇場を後にできる作品に出会えて、本当に良かった。

3年のオーディション期間をかけて選ばれたキャストさんがみんな素晴らしかった。

私は不幸要素のある作品が自分では好みだと思っていたけど、そうでもなかったみたい。

記憶の大切なところにしまって、必要な時にひっぱり出したい

ほろっと泣けて、心が温かくなる。メリー・ポピンズはそんな 作品でした。

目次

2018年メリー・ポピンズキャスト感想

メリー・ポピンズ

MEMO

メリー・ポピンズは、雲の上にいる魔法が使える子守。人間から見るとマイペースで考えが独得。するっと心に入るような格言めいたことを言葉にする事がある。

役としては、歌、ダンスをこなす必要と、ただ立っているだけでメリーポピンズとしての存在感をみせる必要があるという印象。


観た回数

  • 濱めぐメリーx3回
  • 平原メリーx1回

濱めぐメリーの回数が多いのは、今まで観た濱めぐさんの舞台が、とても素晴らしかったから。

平原さんの舞台は今まで観たことがなく、今回のメリー・ポピンズがはじめて。

もともと、濱めぐメリーは2回で先にチケットをとり、公演中に友達にも見せたくなって追加。

ただ、最後にみた平原メリーもとても良く、平原メリーも観ることがてきて、心から良かったと思ってます。

濱田めぐみメリー・ポピンズの感想

ちょっとおすましした所と温かみがあって、神秘的でもあるメリー・ポピンズ。

この作品は、「スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」といった早口や、ダンス、タップと、華やかなパフォーマンスも多く、とても楽しいですが、メリー・ポピンズ自身は、何も話さない、ただ、佇んでいる時の表情も重要で、濱めぐさんは、この立ち姿もとても美しかったです。

濱めぐメリーの表情で取り分け感動したのが、最後のフライング。

いちど、二階席で濱めぐメリーが飛んでくるのを真正面から見られたのですが、微笑みすぎない、でも穏やかで柔らかな表情を浮かべながら飛んできて、こうやってみんなを見守ってくれているんだ、、、と泣きそうなほど感動しました。

 
平原メリーを観た後に濱めぐメリーを思い出してみると、濱めぐメリーのバンクス家への態度は、最初から最後まで距離感が変わらない気がします。

バンクス家に必要だからやってきて、もう自分は不要になったと判断し、ふらっとやってきたように、ふらっと帰っていく。

そして、次の問題のある家へと飛び立っていく。

でも濱めぐメリーは、何かあったら、またバンクス家にふらっと戻ってきそうな気もします。

いつでも見守っていてくれそうな濱めぐメリーに、毎日 「なんだってできるのよ。自分で邪魔さえしなければね。」と言われたい!

 
あと、濱めぐメリーは、やはり歌が素晴らしい。

それを強く実感できたのは、2回目の観劇で前方サイド席に座った時でした。

楽器の音、とりわけ打楽器の音がして大きく聴こえてしまう席で、俳優さんたちの歌があまり聴こえないなーという箇所が時々。でも、濱めぐさんだけ、クリアで美しくノーストレスできこえました。

私の知る限り、どの公演でも濱めぐさんの歌声が裏返ったり、音を出すのが苦しそうだったりした事はなく、ミュージカル俳優さんの中でもとりわけ歌が素晴らしい方だと思います。

あと、声自体が甲高くなったりせず、落ち着きがあり、メリー・ポピンズの説得感を出すのにとても合っていたとも思います。

こちらが、恋してしまいそうな、とてもステキなメリー・ポピンズでした。

平原綾香メリー・ポピンズの感想

平原さんのメリーを一回しか観てない理由は、初見がすでに、千秋楽まで1週間を切っていた日だから。

濱めぐさんメリーを観ていくうちに、自分が好きになりすぎちゃって、平原メリーを観るのがちょっと怖くもあったのですが、平原メリーもめちゃくちゃ良かった。泣けました。

メリー・ポピンズ開幕当時、

平原メリー→宇宙人ぽい
濱めぐメリー→人間味ある

こんな感想をツイッターでちらほら観ました。

実際、平原さんも公式コメントで「ちなみに、メリー・ポピンズは宇宙人なんですって!知りませんでした・・・。」とおっしゃっているので、宇宙人を意識されているのかもしれません。

私の印象だと、

平原メリーは、登場シーンからしばらくは、宇宙人っぽくて、人間ではまったく理解が出来ない存在にみえ、

でもバンクス家が変わっていくと同時に、平原メリーも変化していくように感じました。

具体的には、平原メリーの気持ちが強く出た、と感じる場所がありました。

そのシーンは3つ。

1つが、おもちゃを壊したジェーンやマイケル(メリーが子守をしている子供たち)に、メリーがおもちゃの悲しみをみせるが、反省しない子供たちに対する態度。

濱めぐメリーは 「この子たちがそういう態度をとるのなら仕方ない。私が力になれることはない」

と、子供たちと自分の間にある程度、線引きを置いているように見えました。

一方、平原メリーは、子供たちに相当手こずっている感が。

今まで子守に訪れたどんな家庭よりも難しい子供達で、自分がなにを頑張っても、もうダメだろう、ならば私は去ろう、と、濱めぐメリーよりも少し重さのある演技でした。

 
2つ目は、マイケルに望遠鏡を渡すシーン。

メリーだけが知っている、すぐにやってくる「お別れの記念」に渡すのですが、平原メリーの渡し方はとてもぶっきらぼう。

これが、お別れが近づいている寂しさを隠すため、というのがとても伝わり、泣けました。
 
そして3つめは、最後の子供部屋を後にして去っていく前、

平原メリーは、子守としてのひと仕事を終え、うんと納得しうなずき帰っていく。

このシーンをみて、「あ、平原メリーは二度とバンクス家に戻ってこない」と強く思え、涙が止まらなくなりました。

ジェーンとマイケルは、物語がすすむにつれ、メリー・ポピンズとの距離を縮めてきますが、

濱めぐメリーは、最初から最後まで態度を変えず、逆に平原メリーは近くなっていく。

とても違うメリー・ポピンズで、2人ともとても良かったです、

この2人のメリーの違いは、子供部屋を最後に去るシーンのセリフでも表れていて、

濱めぐメリーは「はい、何もかもパーフェクト」
平原メリーは「そう、何もかもパーフェクト」

こう言って去っていきます。

「はい」と「そう」だけの違いなんだけど、

とても雰囲気がちがって、それぞれのキャラクターにあったとてもステキな違いでした。

平原メリーの最後のフライングは、観客一人一人の顔をしっかり心に刻むように見つめながらのフライング。

この日のカテコは、かなり早くからスタオベ状態だったせいか、

観客の拍手を煽りながらも涙ぐむ平原メリー。

そしてそんなメリーの涙に濡れた頬をぬぐう大貫バート。

観ているこちらが、じんわりくるようなシーンでした。

バート

MEMO

バートはメリーの親友。大道芸人、絵描き、凧売り等、日によって違う仕事をしている。

舞台上では、ストーリーテラーとしての役割がある。

2幕のstep in timeでは、かなり高度なダンスやタップの能力が求めらる、という印象。


観た回数

  • 柿澤バートーx2回
  • 大貫バートーx2回

柿澤勇人バートの感想

柿澤さんは、歌が上手なこともあり、すっと自然な流れにのせて、口ずさむように美しく歌うのがさすが。

高所恐怖症なのか、逆さタップのシーンは怖がっているな、と感じることもありましたが、タップやダンスの動きなど、歌以外もとても良かったです。

印象的なのは、とても温かみがあって近所のお兄ちゃんのようなバートだったこと。

ジェーンやマイケルと同じ目線で話してくれ、子供から人気のありそうなバートでした。

一度、マイケル役の子役ちゃんが、セリフを言い直したことがあり、子役ちゃんが、あっしまった、という顔をしたのですが、柿澤さんはその子の頭をくしゃっとやさしくなでていました。

バートのそんな仕草、ほかの公演で観ていないので、とっさにでたんでしょうね。

舞台上で違和感もなく、優しさを感じる瞬間でした。

大貫勇輔バートの感想

大貫バートも、柿澤さんと同じ役とは思えない、まったく違うバート。

もともと、歌ではなくダンスで有名な方ですが、実際、タップやダンスなど、踊りの多いバート役で、ものすごく見応えがあります。

ジャンプしたときの空中対空時間が長くて、絵になる。

逆さまになってタップするところでは、怖がってなんかなくて、むしろ余裕で逆さまになりながらパフォーマンスして、こちらがドキドキ。

大貫バートは、パフォーマーっぽいかんじで、バートが、時に煙突掃除、時に大道芸人、時に画家、、と、身1つで生きてきた、という背景がするっと腑に落ちるようなバートでした。

正直、歌唱力の面ではもうひと段階、、といった面もあるのですが、それを上回るくらい、メリー・ポピンズの世界に溶け込んで、印象に残るバートだったと思います。

ジョージ・バンクス

MEMO

バンクス家の主。厳格な銀行員で規律を重んじるが、子育ては妻に丸投げ、その妻を軽んじているところがある。

メリー・ポピンズという作品を見れば見るほど、一番の問題児で救うべきはこの人、と思えてくるジョージ・バンクス。

最初は、規律重視で妻を軽くみてたり、嫌なところもある厳しいお父さん。

それが、子供の頃に夢を見たり甘えることを許されなかったゆえの、キャラクターというのが、だんだん剥がれていく印象。


観た回数

  • 駒田ジョージ・バンクスーx3回
  • 山路ジョージ・バンクスーx1回

駒田 一ジョージ・バンクスの感想

駒田さんパパは、不器用なかわいさを毎回感じました。

ふとした瞬間に幼い頃のジョージバンクスを連想してしまうときがある。

駒田パパで大好きなシーンは、子供時代に「おしゃべりのお店」でミセスコリーからもらって大切に隠していた星型のジンジャーブレッドを、再び見つけるシーン。

自分が子供の時の、きらきらした思い出にふれて、声が幸せそうな音色に変る瞬間、

駒田パパのまわりが、暖かいオーラに包まれるようで、とても心に残るシーンでした。

山路和弘ジョージ・バンクスの感想

山路パパは、細かい演技が楽しいジョージ・バンクス。

銀行から停職処分をうけ、公園をふらふらとさまよい、警官に保護された時の髪のボサボサ感。

呼び出された銀行で「どうもすみませんでした」とふてくされた言い方など、笑える箇所がぽろぽろありました。

そして、山路パパで一番印象的だったのは、子供達に6ペンスもらうシーン。

「パパが大変なのに、私たち気づいてあげられなかったでしよ」

そう言う子どたちから6ペンス渡された時、

ずっと強面だった、山路パパの目に涙が光るシーンでこちらももらい泣き。

別のシーンで、子供たちがメリー・ポピンズに
「親は子供たちの世話をするものでしょう」

と聞いたとき、

メリーは、「でも家族というのは、あべこべなものよ」

と答えていましたが、ここで、素敵なあへこべ現象が起きた、とじんわり。

ウィニフレッド・バンクス

MEMO

ジョージ・バンクスの妻。家族思いの優しい女性。

観た回数

  • 三森ウィニフレッドx3回
  • 木村ウィニフレッドx1回

三森千愛&木村花代ウィニフレッド・バンクスの感想

三森ママは温かみが、木村ママはほがらかさが特に印象的でした。

2人とも、夫と子供を心から愛し、物事をプラスにもっていく天然の明るさが素敵。

ジョージバンクスは、 ウィニフレッドが奥さんでよかったね、と心から思います。

バードウーマン&ミス・アンドリュー

MEMO

バードウーマン→セントポール大聖堂の広場で、ハトのエサを売る女性

ミス・アンドリュー→ジョージ・バンクス(父親)の昔の子守


観た回数

  • 島田バードウーマン&ミス・アンドリューx3回
  • 鈴木バードウーマン&ミス・アンドリューx1回

島田歌穂バードウーマン&ミス・アンドリューの感想

島田さん、バードウーマンの「鳩に2ペンスを」の時は、美しい旋律で歌うのに、

ミスアンドリューの怖さったら。( ほめてる)

綺麗なお顔だちだと思うのですが、メイクをするとアニメのディズニーヴィランたちもびっくりな悪人顔、、、

最初に島田アンドリューを観たときは、あの島田さんがこんな怖いお顔になって、と受け入れるのが大変だったくらい(汗

コミカルな演技も素晴らしく、見応えのあるミスアンドリューでした。

鈴木ほのかバードウーマン&ミス・アンドリューの感想

鈴木さんもすごく素敵!

「鳩に2ペンスを」の時の歌声の美しさ、ミスアンドリューの迫力のある歌声。

どの音程もストレスなく聞こえ、演技もさすがレミゼでいじわる継母を演じてるだけあります。子どたちを追い詰めていく迫力がすさまじい!

ロバートソン・アイ

MEMO

バンクス家に勤めている使用人。役立たずらしい。

観た回数

  • 小野田ロバートソン・アイx2回
  • もう中学生ロバートソン・アイx2回

小野田龍之介ロバートソン・アイの感想

美声の持ち主、小野田さんを知ってる人なら

なぜらこの役に小野田さんが?

と思いますよね(笑)

出番自体が少なく、ソロで歌う箇所といえば、歌というよりも

あ~あああ、、

とキッチンで声を出すくらいでした。

ても不器用でおどおどしたロバートアイを力いっぱい(ほんと力いっぱい)演じていて、メリーの「お砂糖ひとさじで」では、太ももを高くあげて、リズムに乗る様子がおかしくて爆笑でした。

もう中学生ロバートソン・アイの感想

最初、キャスト表でお名前をみたときは、びっくり!

でも、おどおどして何ををやってもダメなロバートソンアイにすごくぴったりで、キャスティングされたのも納得でした。

これじゃあ、子供たちにバカにされるし、ミス・ブリルに当たり散らされるのも当然と思えるキャラ。

最初に観たときよりもさらに、2回めのロバートソン・アイの動きが面白くなっていたから、どんどん進化されてきたんだなあ、と思いました。

尚、ロバートソン・アイは少し丈の短い服を着ています。公式ツイッターによると、子供の頃から使用人としてバンクス家で働いていて、その時の服をお直ししながら着ている、という設定だからだそう!

ミセス・ブリル

MEMO

バンクス家の家政婦。
強面キャラ。

観た回数

  • 浦嶋りんこミセス・ブリルx2回
  • 久保田磨希ミセス・ブリルx2回

浦嶋りんこ&久保田磨希ミセス・ブリルの感想

ふたりとも、とても良かった。

いかにも、イギリスやアメリカのちょっといい家庭に勤めていそうな気の強い料理人。

根はいい人なんだけど、やっぱこわい、というさじ加減が絶妙でした。

ジェーン・バンクス(姉)とマイケル・バンクス

MEMO

メリー・ポピンズが子守をするバンクス家のジェーンとマイケル姉弟。

観た回数

  • ジェーン/マイケル
  • 渡邉おとは/加藤憲史郎x1回
  • 浅沼みう/坂野佑斗x2回
  • 岡 菜々子/竹内彰良x1回

最初にこの舞台をみたとき、子役たちの舞台に出ている時間の長さ、セリフの多さにびっくりしました

主役級の存在感です。

見た子役ちゃんたち全員すごく上手。

子供が一生懸命演じている、という感じは一切なく、プロの役者としてみんな舞台に立っていました。

一幕では、小憎らしくて手に負えない子供。二幕で、素直になっていく様子。

その緩急のつけ方が見事です。

個人的に大好きなシーンが、「鳩に2ペンスを」を歌うバードウーマンに、マイケルは自分の持っているお金をあげようとするけれど、

ジェーンは、ふんっとくるっと背を向けてしまうところ。

お姉ちゃんの意地みたいなところを感じられて、ずっと心に残り続けるシーンでした。

このシーンがあるから、ボロボロになってしまったパパのジョージバンクスへのジェーンの語りかけがとても優しくて、「成長したんだなぁ...」としみじみ。

子役ちゃんたちは、練習がはじまってから本番にかけて、背が伸びてくる子もいるみたい。

子役がこんなに重要な舞台を何ヶ月も上演するのは、かなりハードル高いとおもうのですが、ビリーエリオットで成功を収めたホリプロさんならではなんでしょうか。

まさかこんなにレベルの高い子役ちやんたちの演技を観られるとは予想もしていなくて、この公演で一番驚いたことでした

メリー・ポピンズの席について

  • 1回め:1階センターブロック(俳優さんたちの表情がギリギリ見えるところ)
  • 2回め:1階上手サイド側前方
  • 3回め:2階2列目センター下手側
  • 4回め:1階後方センター

やっぱり見やすく音も綺麗に聴こえるのは、1階センターブロックの前側。

最後のフライングは、自分の頭の上をメリーが通過していきました。

サイド席は、楽器の音の方が大きく聴こえて、濱めぐさん以外の方の歌声が聞こえにくいように感じました。

2階は遠くはなりますが、舞台全体が見えること、座席にも演出で光が降り注いでくるので、とても綺麗。

2階で圧巻だったのは、飛んでくるメリー・ポピンズの顔が真正面で観られたこと。初回に、舞台の上手側(観客からみて右側/舞台の左側)から斜めに、3階の下手側に向かって飛んでくるのがわかったので、2階でばっちり見えそうな席を取りました。

私は濱めぐさんメリーでこのフライングを見ましたが、本当に美しかったです。

1階後方センターは、俳優さんの表情は見えないけれど、音はとても綺麗に聴こえます。

良かったのは、星空をイメージした演出で、劇場全体に星の光がぱあっと照らされるシーン。暗くなっている前方席に星の光がきらめいて、とても綺麗でした。

メリー・ポピンズ作品全体の感想

完全に偏見なのですが、ディズニー作品は、お行儀のよいイメージがあり、未見の状態では、心をゆさぶられる作品なのか自信がもてず、そこまで期待していなかった、というのが正直なところです。

こんな偏見がありつつも、アラジンは最高だし、ノートルダムの鐘にいたっては、はまりまくってるし、ディズニーに対する、自分でもよくわからない思い込みなのですが。

でも、メリー・ポピンズにも良い意味で思い込みが裏切られました。

とりあえずの1回だけじゃなくて、リピートしてよかったなあ、と心から思っています。

メリー・ポピンズは舞台の仕掛けに驚かされるので、初回はメリー・ポピンズの魔法の部分に一番心を奪われました。

でも観ていくうちに連れて、軸は家族の話なんだなと。

特にお父さんのジョージ・バンクス。メリーが指摘するように一番の問題児で、家族みんなでお父さんを救ってあげるというのが、感動的でした。

そういえば、公園でマイケルが凧揚げをしていたとき、おまわりさんが子供のマイケルから「昔、自分も凧揚げしたかったんだ」と強引に凧をうばって、そのあと楽しそうに凧揚げしていましたが、

メリー・ポピンズは子供の頃に、いっぱい我慢のして大人になってしまった人たちへの、救いのメッセージもあるのかもしれないですね。

 
そしてメリー・ポピンズの最後のフライング。

このシーンが開幕前から話題でしたが、やっぱり何度見てもきれい。

単に飛んでいるからスゴイのではなく、メリーが仕事をやりとげ、バンクス家が自分たちの力で幸せを取り戻したというのがよくわかるから、一層きれいに見えるんだ、とマイ楽の日、納得しました。

私が観劇した日は、本当にラッキーなことに機材トラブルもなくスムーズでしたが、日によっては、最後のメリーのフライングが出来なかったり、バートの逆さタップが戻ってくる途中で止まっちゃったり、凧あげでメリーが乗って戻ってこれなかったりと、いくつかトラブルはあったそうです。

もちろん役者さんたちに怪我があってはならないし、万全な安全策は必須ですが、本当に大がかりで大変な公演をしてくれているんだなぁ...と思います。

そして、簡単に再演出来る作品ではないんだろうな、とも思います。

この後、大阪公演へと続きますが、私のメリー・ポピンズはひとまずこれでおしまい。

でも、いつかまた日本人キャストでこの素晴らしい作品に再開したいです。

本当に幸せで素敵な作品でした。

次回もし観れるのなら

メリー・ポピンズは印象的な曲が多く、頭の中でここ数日、絶えず鳴っているのは「step in time」

バートの煙突掃除仲間たちと踏むタップが圧巻のナンバーで、ワチャワチャしたまま、バンクス家になだれこんで、家族みんなで踊るシーンがとても好き。

次回、メリー・ポピンズを見る機会があれば、このシーンをじっくり前方席でみんなどんな動きをしているのか確認したいです。

自分用メモ。観劇したキャスト

2018年3月30日マチネ

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メリー・ポピンズ:濱田めぐみ
バート:柿澤勇人
ジョージ・バンクス:駒田 一
ウィニフレッド・バンクス:三森千愛
バードウーマン&ミス・アンドリュー:鈴木ほのか
ブーム提督&頭取:コング桑田
ミセス・ブリル:久保田磨希
ロバートソン・アイ:小野田龍之介
ジェーン・バンクス:渡邉おとは
マイケル・バンクス:加藤憲史郎

2018年4月12日ソワレ

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メリー・ポピンズ:濱田めぐみ
バート:柿澤勇人
ジョージ・バンクス:山路和弘
ウィニフレッド・バンクス:木村花代
バードウーマン&ミス・アンドリュー:島田歌穂
ブーム提督&頭取:コング桑田
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ
ロバートソン・アイ:小野田龍之介
ジェーン・バンクス:浅沼みう
マイケル・バンクス:坂野佑斗

2018年4月18日マチネ

メリー・ポピンズ:濱田めぐみ
バート:大貫勇輔
ジョージ・バンクス:駒田 一
ウィニフレッド・バンクス:三森千愛
バードウーマン&ミス・アンドリュー:島田歌穂
ブーム提督&頭取:パイヤ鈴木
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ
ロバートソン・アイ:もう中学生
ジェーン・バンクス:浅沼みう
マイケル・バンクス:坂野佑斗

2018年5月3日ソワレ

メリー・ポピンズ:平原綾香
バート:大貫勇輔
ジョージ・バンクス:駒田 一
ウィニフレッド・バンクス:三森千愛
バードウーマン&ミス・アンドリュー:島田歌穂
ブーム提督&頭取:コング桑田
ミセス・ブリル:久保田磨希
ロバートソン・アイ:もう中学生
ジェーン・バンクス:岡 菜々子
マイケル・バンクス:竹内彰良

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