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ミュージカル「メリー・ポピンズ」(濱田メリー、柿澤バート)2018年3月30日マチネ感想

東急シアターオーブへ「メリー・ポピンズ」を観に行きました。

日本人キャストの公演では、経験した事もないほど劇中、何度も歓声があがり、私もミュージカル人生初「ヒューヒュー」してしまったほど、盛り上がりました。

出演されているキャストさんが、オーディションがかなり長い期間にわたって行われた、とツイートされていたのですが、登場された方々、全てが素晴らしいクオリティで、かつ舞台装置も豪華!

演劇好きやミュージカル好きな方であれば、一度、生で観てみてもらいたいなと思った公演でした。

あー楽しかったよぅ

目次

メリー・ポピンズのあらすじ

ロンドンに住むバンクス夫妻と、2人の子供たち。仕事ばかりで家庭を顧みない夫と、夫に気兼ねばかりしている妻。2人の子供の世話は、ナニー(子守)任せだったが、いたずら好きの子供のせいで、ナニーはすぐにやめてしまう。

そこへ突然やってきたのがメリー・ポピンズ。

メリー・ポピンズの使う魔法に子供たちは大興奮。

しかし、規律と厳格さを好む父親のジョージ・バンクスはメリー・ポピンズが行うことが、正直、気に入らない。

そんな時、ジョージ・バンクスは仕事で失敗をし、苦境に立たされる。

仕事人間で、子供に厳格さを求めているばかりだった彼を救おうとしたのは、子供たちと妻だった。

バンクス家が家族としての幸せを見つけたとき、役目を終えたと思ったメリー・ポピンズは再び空へと帰っていく。

メリー・ポピンズの見所

メリー・ポピンズが飛ぶ!

メリー・ポピンズのフライングがある、というのは聞いていたけれど、実際に飛ぶシーンはやっぱり声が上がっちゃいました。

何度かメリー・ポピンズが飛ぶシーンはありますが、1番の見所はラスト。

舞台から客席の上を通って、3階客席まで飛びます!

私は1階席にいたのですが、ちょうど私の頭上を濱めぐさんメリーが通って、大興奮しました。自分の位置(12列目)だと、メリー・ポピンズまでの距離が非常に近かったです。

近すぎて逆に飛ぶ姿勢をあまり確認できなかったのですが、少し身体を斜めにした美しい姿だったと思います。

舞台の上手(客席から見て右側)からやや斜めに、3階の下手側に向かって飛んでいきました。

バートの逆さタップ

これもスゴイ!

舞台の柱を横向きに、天井を逆向きに歩いてしかも天井でタップしながら歌うシーンがあります。

相当、筋肉使っているんじゃないでしょうか。まるでシルク・ド・ソレイユでした。

ダンスがきれっきれ

スパカリやタップなど、複雑で激しいダンスシーンが何度か出てきます。

ミュージカルでは、難しいダンスと歌う人が分業でになっている事もありますが、この作品は容赦なく両方要求してきます。

今日の公演では、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみさんとバート役の柿澤勇人さんが、キレッキレに踊っているのを見て、なんだか胸が熱くなってしまいました。

絵本のようで世界観を壊さない舞台

影絵のように見せたり、突然鮮やかな色彩になったりと、まるで絵本みたいでした。バンクス家のおうちのセットも、外観が鉛筆で書いた絵みたいですごく可愛い。

ディズニーっぽいというのか、世界観をとても大切にしている感じです。

曲と歌がいい

チム・チム・チェリー、スパカリ・・・など、恐らく聞き覚えのある曲を耳にすると思います。

歌が全員上手で、メリー・ポピンズの世界にぐっと引き込まれました。

人生の格言?が聞ける

やらなければいけない全ての物事の中には楽しみの要素が含まれている

なんでも出来る!自分が邪魔をしなければ

お父さまが困ったとき、あなたたち(子供)が助けてあげればいいんじゃない

 
ふと自分に言い聞かせたくなるようなセリフを、メリー・ポピンズがさらっと言います。

夢のような舞台に、さらりと心に突き刺さる名セリフ。

前向きになれる魔法をかけてくれる作品だと思います。

今日の感想

2018年3月30日マチネキャスト

メリー・ポピンズ:濱田めぐみ
バート:柿澤勇人
ジョージ・バンクス:駒田 一
ウィニフレッド・バンクス:三森千愛
バードウーマン&ミス・アンドリュー:鈴木ほのか
ブーム提督&頭取:コング桑田
ミセス・ブリル:久保田磨希
ロバートソン・アイ:小野田龍之介
ジェーン・バンクス:渡邉おとは
マイケル・バンクス:加藤憲史郎

私は小学生くらいの時に、メリー・ポピンズの本を読んだことがあるのですが、メリーポピンズはそっけないけれど良い事を言う、スーパー子守イメージでした。

今日観た濱田めぐみさんは、すましたところはあるけれど、温かみを感じられる、濱めぐさんらしいメリー・ポピンズかなと思いました。

メリー・ポピンズの静止したポーズがとても美しくて、濱めぐさんが出ている時は、眼がずっと濱めぐさんを追ってしまいました。

柿澤さんバートは、子供たちと同じ目線で話すとても親しみやすいバート。歌が滑らかでチムチムチェリー・・・とバートの歌が流れるとうっとり。

そして、この二人以外、子役の渡邉おとはちゃんと、加藤憲史郎くんが凄く上手で、この二人も主役級かと。

ちょっと憎らしい子供の演技が二人とも上手で、お姉ちゃんは意地悪や頑固さも入って、弟は無邪気さもあって。

かなりの時間、この二人は舞台に出ているので子役ちゃんってすごく重要!ほんと素晴らしかったと思います。

そして、個人的にすごくツボだったのが、父親のミスターバンクスこと駒田さん。

子供時代、子供のようにふるまう事を禁じられたまま大人になってしまった人で、妻や子供にも厳格さを求める怖いパパだったんだけれど、

だんだん囲っていた鎧がポロポロとれて、弱さが出てきて。

ダメダメ人間になりそうなところを、子供や妻から助けられていく様子が人間味があってすごく良かったです。

子供の頃大切にしていたジンジャーブレッドのお星さまを見つけたシーンが、可愛すぎました。

そしてそんな夫を支える妻の三森千愛さんも、愛情のある優しい女性。

迫力があったのが、バードウーマン&ミス・アンドリューの鈴木ほのかさん。父親の子守だったミス・アンドリューを演じていた時は、ド迫力の声量と演技で、憎らしさ大爆発でした。

ロバートソン・アイの小野田さんは、なんで小野田さんがこの役?(出番少ない)という気持ちはありますが、動きや表情がアニメっぽくて作品の雰囲気がとても合っていました。

あと、ミセス・ブリルの久保田磨希さん。テレビでは拝見した事はありますが、舞台でお見かけするのは初めて。いい意味で、ファンタジーのキャラっぽさがご本人の特徴とあっていて、楽しめました。

メリー・ポピンズ、話はほっこりじんわり良いし、舞台が凝っていて世界観溢れているし、ショー的な部分も盛りだくさんで、観て幸せになれる作品の1つだと思います。

私は、子供の時に読んだ原作の本を、また読みたくなっちゃいました!

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