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ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(古川ロミオ)2017観劇感想

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赤坂ACTシアターで行われているミュージカル「ロミオ&ジュリエット」を観てきました。

いやー・・・あっという間でした!ストーリーを知っているのに息つく暇もなく舞台に引き込まれ、最後の悲劇シーンでは涙涙。

最高の舞台でしたよ。

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ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のオリジナルはフランスです。

私は昔フランス版のCDを買って楽曲のすばらしさに驚き、フランス版、ドイツ版を何度も繰り返し聴いています。

しかし10代の恋愛ものという点が、なんとなく日本の舞台を観に行くハードルの高さを感じていました。

ジャニーズのように若い子のための作品というかw

古川雄大さんや大野 拓朗さんのような甘いマスクのイケメンが出ているから、彼らを観たい若い子のためにおばさんは座席を取らない方が良いとかなんとか...

それはさておき、初めてみるミュージカルのロミジュリは、なんで今まで来なかったんだろうと悔やまれるほど素晴らしかったです。

ロミジュリはなんといっても曲が良い

作品の見所は人それぞれですが、私はミュージカルで最も重視しているのは曲なので、私好みの格好良くて甘さもあるロミジュリは最高でした。

1789、ノートルダムドパリ、ロックオペラ モーツァルトなどフランスミュージカルは、格好いい曲が多いですね。大好きです。

ロミジュリの中でも「世界の王」は、曲に合わせてのダンスシーンが素晴らしく、1日中みていたいシーン。

若いころって自分はなんでもできる無敵感みたいなものがありますが(中2病的な)、それをかっちょよくまとめた曲です。たぶん。

アクロバットな動きとダンスの迫力、格好いい曲と本当に最高!

舞台に無駄がない?ほんとうにあっという間

いい意味で、気づいたらロミジュリが終わっていて本当にあっという間だったのですが、これは構成に全く無駄がなかったからなか?という気がしました。

ミュージカルとしての歴史は短いけれど、舞台、バレエと何度も繰り返し上演されている作品ならではなのかもしれません。

最後悲劇で終わるのがあまり好きではない、と思いつつしっかり涙が出たので、人の感情にうまく入り込める作品でもあるのかも。

「死」がずっと悲劇を暗示続ける

ツイッターで、「大貫死」「宮尾死」というのをちょいちょい見かけていて、なんのことだろう?と思っていたのですが、その疑問が解けました。

「死」という存在がいます。(日本語が変だ)

エリザベートでいうとトートみたいな感じでしょうか?

トートが意志をもってエリザベートに近づくのに対し、ロミジュリの「死」は、もう運命が決まっているからまとわりついている感じに見えました。

「死」はダンサーさんが勤め、美しくも不気味な表現に目を奪われました。

ダンサーさんの肉体表現、ダンスオブヴァンパイアの時もそうでしたが、曲もなく言葉もないのに、伝わるものがあるのがスゴイですね。美しかったです。

ロミジュリキャスト

ロミオ     古川雄大
ジュリエット   生田絵梨花
ベンヴォーリオ 馬場徹
マーキューシオ 平間壮一
ティボルト   渡辺大輔
死       大貫 勇輔
キャピュレット夫人 香寿 たつき
乳母      シルビア・グラブ
ロレンス神父  坂元 健児
モンタギュー卿 阿部 裕
モンタギュー夫人 秋園 美緒
パリス     川久保 拓司
ヴェローナ大公 岸 祐二
キャピュレット卿 岡 幸二郎

キャスト感想メモ

一部になりますが、キャストについて忘備録です。

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ロミオ/古川雄大

ふわふわ~っとした夢見る少年ロミオ、という印象でした。

育ちが良く周りから愛されているロミオで、愛するジュリエットのために死を選ぶのが全く違和感のない役でした。

古川雄大さん、ロミオやエリザベートの息子ルドルフのような、悲劇役も合うし、1789のロベスピエールのようなちょっと冷たさを感じる役も似合うから、今後どうなっていくかとても楽しみ。

しかし美しいですねw 

「死」とのダンスシーンだったか、「死」に身体をもちあげられてふんわりと無重力感が出ていてツボ。、エリザベートの城田トートとの絡みでも、この無重力感シーンがあり、思わず息をのんでいました。(DVDにも出ている)

古川さん確か180CM以上の長身だから体重もそれなりだと思うのですが、重力を感じないのはなぜ。

ジュリエット/生田絵梨花

もう可愛いの一言に尽きました。

初々しいさは初演ならではなのか、歌を一生懸命歌っているのが感じられ、他の役だとこの一生懸命さはダメだと思うのですが、ジュリエットではむしろぴったり。

なんだか後光がさしているようにもみえ、愛されオーラが半端なかったです。

初々しい無垢な可愛さは正義ですよ。

ティボルト/渡辺大輔

ふわふわロミオに対し、こちらは地に足がついた大人な青年。個人的にはロミオよりティボルトの方が好み。渡辺大輔さん、1789のデムーラン役の時は、いい人オーラしか感じなかったのに、ティボルトでは嫉妬や憎しみの感情的な面がどわーっと出ていたからやっぱり役者さんというのはスゴイものだなと。

血の気の多い役ながら、憂いあり、ジュリエットに一途なところがやっぱり格好いい~

乳母/シルビア・グラブ

とても暖かくてこの悲劇のストーリーの中で救いを感じる存在でした。

恐らくシルビアグラブさんのお人柄もあると思うのですが、温かみを感じる愛情たっぷりの乳母です。

温かいのに、「結婚は好きじゃない人を選ぶべき」「愛情はない方が家庭はうまくいく」という事をジュリエットに伝えているのがなんとも。

ジュリエットを守るためのセリフなんでしょうね。でもジュリエットがロミオの事好き、とわかったらジュリエットのために一生懸命仲介しちゃう乳母です。

ロレンス神父/坂元 健児

乳母同様、この作品で救いともなる存在です。

サカケンさん、どの役もそうだけれど安定感があるからアドリブとかも上手。

ただ、ロレンス神父がしっかりロミオにジュリエットの薬の事を伝えられていたら悲劇は避けられていたのかもしれないんだよなー。

キャピュレット夫人/香寿 たつき

個人的にとてもじーんとくる役でした。

なんとなく、この作品の中で最も愛を欲しがっていた方なんではないかな、と。

娘のジュリエットに結婚なんて愛情は必要じゃない、と一生懸命伝えれば伝えるほど、愛に飢えているのが伝わってくるよう。

香寿 たつきさん、歌も演技も抜群に上手な方なので、より一層、キャピュレット夫人の孤独や悲しみが感じられました。

キャピュレット卿/岡 幸二郎

貴族役の岡さんは素敵だよね....とみていました。

格好いいです...岡さんは、何を演じても岡さんのようなところがあると思うのですが(いい意味で)、貴族の上品さみたいなもの、岡さんからも漂ってきますよね。とにかく素敵でしたよ...

パリス/川久保 拓司

ジュリエットに恋い焦がれる成金で、お金のないキャピュレット家ではなんとしてでも、娘のジュリエットをパリスと結婚したい・・・と本当にありがちな道下役。

もうべたすぎるけれど、そのベタなやくをきっちり演じてこそ面白いんだなーと、笑いながら見ていました。ロミオとの比較に欠かせない役なんでしょうが、お金もっていて人良さそうだし、大人な私なら、やっぱりパリス押しちゃうかもw お金持っていても嫌な人ならダメだけれど、パリスとなら普通に幸せになれそう。

死/大貫 勇輔

歌うわけではないけれど、終始「死」としてまとわりつく存在はとても大きく、闇に落とす存在とでもいうのかな?

「死」があるのとないとでは、物語の雰囲気がかなり変わりそうです。

大貫さんの「死」は服からほんの少し見える手首や指先が、遠くからみてもとても美しかったです。

個人的には服を抜いて肉体を出しているより、ちょろっと見える程度が美しさや怖さを感じたかも。

もっと舞台に通ってみていくともっと発見があるんだろうなー。

まとめ

個別にはとりあげなかったけれども、舞台上の俳優さん、みんな切れがあって歌もダンスも楽しめるミュージカルでした。

ロミジュリは話がベタだし、行く前は少し腰が重かったですが、べただからこそ気持ちをもっていかれるんだなーとしみじみ。

そういえば、1階席がとれなくて2階席からの観劇でしたが、照明がとても綺麗だったし、モンタギュー家とキャピュレット家の対立の構図も見やすかったです。

最後、悲劇ではあるけれど、本当に楽しい観劇でした!ロミジュリ最高~!DVD出してくれないかな

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