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歌舞伎初心者!秀山祭九月大歌舞伎を観に行った(中村吉右衛門、市川染五郎)

人生初の歌舞伎座に行ってきました。

歌舞伎というと、日本の伝統芸能で格式が高い、というイメージだったけれど、げらげらお腹抱えて笑って、ストレスが吹き飛ぶほど面白かったです。

歌舞伎は、話が難しそうというイメージがありますよね。

私も自分が観劇する演目をネットでチェックしたのですが、どうも話が頭に入ってこず、ちんぷんかんぷん。

実際、観劇しても、わからない部分が多いのですが、それでも見所満載で心から楽しめました

演じられている方たちは、もちろん日頃厳しい鍛錬を重ねているのだと思うのですが、舞台から発せられるオーラは、「こまけーことはいいから、楽しみや!」という江戸っ子の心意気みたいなものでした。

目次

秀山祭九月大歌舞伎で観た演目

秀山祭とは、初代中村吉右衛門の生誕120年を記念したもので、9月に行われるそうです。

今回見たのは、次の2本です。

①ひらかな盛衰記 逆櫓
②再桜遇清水

ひらかな盛衰記 逆櫓の見所


ストーリーはこちらから確認できます→
http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/1767?tab=home

孫を取り違えられた権四郎の嘆き~畠山重忠の登場までが、「逆櫓」の場面です。

話の展開は、日本史にある程度詳しくないと、理解するのが難しいです。

歌舞伎を観に行く前に、いくつかサイトをチェックしたけれど、なかなか理解できなかったw

歌舞伎初心者的には、主人公、松右衛門/樋口次郎の、いかにも歌舞伎!という立ち回りやにらみが、最高に格好よく「歌舞伎みたー」という高揚感がありました。

舞台上でとても若々しいので、40代くらいの方が演じていると思っていたら、

なんと御年73歳の2代目中村吉右衛門!人間国宝でいらっしゃいました。

いやぁ....舞台を観ていた時は、単純にすごい!迫力ある!と感じていたのですが、帰宅して調べたらまさかの70代の人間国宝で二重の驚きです。

2代目中村吉右衛門さんは、舞台だけでなく鬼平犯科帳などテレビにも出演されていたそうです。

再桜遇清水の見所

ストーリーや見所は、こちらがよくまとまって見やすかったです→http://munakatayoko.hatenablog.com/entry/2017/09/04/154116

ドタバタ劇で、すごく楽しめる歌舞伎です!

見所は、市川染五郎さんの早変わり、一幕舞台の華やかさ、最後のおどろおどろしさ、などメリハリの聞いた楽しい物語でした。
染五郎さんのひょうひょうとした演技が個人的には魅力で、花道をはけていく時のキラキラオーラがまぶしかったです。

あと、登場人物が結構、ひどい人が多く(お坊さんの清玄に濡れ衣をきせる山路、さくら姫など)、つっこみどころが満載のストーリーです。

花道が見ごたえあり!

歌舞伎の花道は、存在は知っていましたが、実際に観てみると華やかでとても楽しかったです。

ファッションショーのランウェイみたいなイメージ。

花道から舞台への登場シーンよりも、舞台から花道を通って消えていくときが特に華やか。

これから花道を通るというタメの後に見せ場があり、拍手の中役者さんたちがはけていくのは、ゴージャスでした。

花道を見ていると、歴代の歌舞伎役者さんたち、観客に愛されてきたんだな~、観客は役者さんたちを愛でたいんだな~と実感。

掛け声が楽しい!

歌舞伎役者さんが、見えや立ち回りをすると、客席から掛け声がかかってくる事がしばしば。

中村吉右衛門さんの時は、「いまや!」と聞こえていましたが、これは「播磨屋」

染五郎さんの時は、「ごらいや!」と聞こえていましたが、これは「高麗屋」

こういう知識もなく、歌舞伎を観たので、帰宅して調べてみたら、役者さんには屋号があり、その屋号を観客が叫んでいたようでした。

参考:
http://www5e.biglobe.ne.jp/freddy/syurui.htm

それにしても、演技を邪魔せず絶妙なタイミングで掛け声をかけていると思ったら、声をかけているのは「大向こうの会」に所属している方が多いそう。

「大向こう」とは、舞台からみての向こう側、常連さんが通う3階の一幕見席の事を指し、役者さんや舞台関係者さんが尊敬を込めて、「大向こう」と呼んでいたのだそうです。

大向こうの会は、いくつか種類があり会に所属している人は、ビデオを見ながら、「ここが声をかけるタイミング!」といった勉強会を開いているんですって。

大向こうの会に所属しなくても、掛け声をかけるのはokですが、上手に掛け声をかけていると、大向こうの会からスカウトされるのだとか。

抜群のタイミングで声がかかっていました。

歌舞伎座のアナログ感が面白い!

布で表現する波、黒子が登場しておもちゃの鳥や魂を棒につけて飛んでいる様子を表現など、ある意味、お遊戯会のようなアナログ感が面白かったです。

あと、衣装のふんどし姿であらわれた男衆たちが、寝っ転がって、足をV字に表現するシーンとか(たぶん、参ったという意味)、

「いまどき、それ??」というツッコミどころ満載なのが、笑えました。(ほめています)

私はミュージカルを観に行くことが多いのですが、

集団で動く場面はミュージカルでは、ピシッと決まっている事が多いけれど、歌舞伎はもうちょっとゆるやかというか、少々の崩れは気にしないというか。

客席も、ミュージカルはガサガサ音は厳禁だけれど、歌舞伎はもうちょっと緩い。

一回歌舞伎を見た感想だと、肩の力を抜いて、舞台も客席の雰囲気もリラックスして楽しめる娯楽だと思いました。

もっと料金が安くなるといいんですけれどね~

歌舞伎座に行く服装について

着物の方もいますし、歌舞伎座が素敵なので、おしゃれしていくのも楽しいですが、上演時間が長い&幕間に食事をとるのであれば、楽に過ごせる服装がおすすめです。

ジーンズを着ている方もいました。

歌舞伎座での食事について

16:30~からの夜公演に行き、1幕が終わって30分の休憩時間にお弁当を食べました。

歌舞伎座にはお弁当が売っているので、開演前に買っておくのがおすすめ。客席で食べられます。

お弁当の持ち込みもokです。

私たちは、歌舞伎座で神田明神下 みやびのお弁当を買って食べました。

あと3階に船場吉兆の食事処があり、そこで羊羹が販売されていたので、おやつように羊羹も買いました。

トイレはたくさんありますが、食事前に行くと空いているので、1幕終わってすぐにトイレ→客席に戻ってお弁当を食べました。

人生初の歌舞伎でしたが、本当に楽しかった!

歌舞伎座の横に神社もあったのでお参りもしました。

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