まさかのまさか。ミスサイゴン2回目(2016年)行ってきた(キムスハ、ダイアモンドユカイエンジニア)

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前回、ミスサイゴンは悲しすぎるから2016年は1回観るだけ(ミス・サイゴン2016【帝劇】感想。もう観ないと思っていたサイゴン。1回だけ・・・・・・と書いたのですが、突然無性に観たいという衝動に襲われ、2回目行ってきました。

前回見終わって以来、ずっとサイゴンの結末の哀しさを引きずったままでいたのに、本当に突然「サイゴンは美しい」という思いが湧き出て・・・

自分でも理由がわからないのですが、人間どん底まで落ちると突如、前向きな方向へ力強く歩み出す事があるかと思いますが、そういう感じに似ているというか。

来週引越しを控え、仕事のトラブルなどもあり正直、忙しすぎる状態でしたが、今、行かないと絶対後悔する!と思い、時間が作れる日にチケットをとりました。

キャストさんは特にこだわったわけではなかったのですが、前回同様、スハキムさん、そしてエンジニアはダイアモンドユカイさんの回でした。

そしてやっぱり行けて本当に本当に良かった。

言葉にすると薄っぺらになってしまう私の語彙力の無さが悔やまれますが、今回は前回のように悲しいだけでなく、素晴らしいキャストさん、曲、舞台、スタッフさんに対する感動の方が大きく、重い足取りで帰宅した前回とは違っていました。

舞台が違ったというよりも、自分が違ったんだと思います。

サイゴンの悲しさを消化できたのかな?また年月がたって観ると変わるかもしれないけれど。

ぐだぐだ書きましたが、今回のミス・サイゴンの感想です。

2016年11月15日マチネ
ミス・サイゴンキャスト
エンジニア ダイアモンド・ユカイ
キム キム・スハ
クリス 小野田龍之介
ジョン 上原理生
エレン 知念里奈
トゥイ 神田恭平
ジジ 中野 加奈子
タム 重松 俊吾

以下、ネタバレがあります。

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スハキムが凄すぎて席を立てない


1幕が終わった後に思わずつぶやいてしまったほど、スハキムに気持ちが持っていかれ、抜け殻のようになってしまいました。

(ほんとうはキム・スハさんが正しいのですが、キム・キムになってしまうので、スハキムと呼ばれる事が多いみたい。ここでもスハキムと愛称?で呼ばせて頂いています。)

前回もスハキムの歌の上手さ、透明感のある声、ピュアで激しくい演技にとそのすばらしさに驚いたのですが、今回はさらにスハキムに熱が入っていたようで、何もかもが圧巻でした。

スハキムの演技のおかげか?今回、自分的にすとんと腑に落ちたのが、キムが最後死んだ理由。

今まではただキムが可愛そうで、結末はサイゴン的にやむを得ない、という風に自分は結論づけていました。キムは当時大勢いたベトナム人女性の一人で、同様の結末を迎えた人は多いかもしれないと思って。

でも、スハキムは登場シーンから一貫して強いんですよね。

ピュアで愛情深くて、迷いがなくて。

そのスハキムの強さは、舞台を通してみると自分にも他人にも決して妥協をしない強さで、だから売春宿で働いていた時も、決して不幸せには見えなかったし、自分を信じているから未来に希望を持っていたし。

サイゴン陥落の時にクリスと離れ離れになり、その後、クリスの妻エレンと出会って、キムとしてはバンコクでクリス夫妻の援助を受けながら、タムと暮らすという選択肢もあったのに、キムはそうしなかった。

それは、タムが自分と一緒にいるよりもクリス夫妻の元にいた方が、幸せになるという思いもあったと思うけれど、スハキムを見ていると、キムは自分が愛したクリスが妻エレンと一緒にいるのは耐えられなかっただろうし、そこに自分の将来や希望を見いだせなかったからだと感じました。

タムの幸せを願っていたのもあるけれど、自分の幸せがなければそこで妥協して暮らしていくという選択肢はなかったのかなと。

制作側の意図は全然違うかもしれないし、または昔からこういう話だったかもしれないけれど、なぜか今回の舞台で私はキムの自分や他人へ決して妥協をしない強さが、ああいう結末を招いたのだ、という風に強く感じました。

そういえば1幕最後、エンジニア、タム、キムの3人が手を取り合って、これから(ハッピーエンドではない)未来へ歩んでいくシーンがありますが、あのシーンを誰か上手に心情的に解説してほしい。。。

とても印象的なシーンで大好きなのに、自分の気持ちが上手に説明できなくて(^^;

スハキムには今回も泣かされましたが、カテコで満面の笑みを浮かべたスハキムに救われました。

泥臭いユカイさんのエンジニア

ダイアモンドユカイさん、エンジニア役にぴったりだと思いました。

ずるく抜け目がなく、自分の事しか考えていなくて、生き抜くためにはなんだってやってしまいそうなエンジニア。

市村さんエンジニアとはまた雰囲気が異なるのですが、ユカイさんのエンジニア、本当にいそうな気がします。

滑舌なのかマイクのせいなのか、聞き取りづらい所がいくつかありましたが、雰囲気や歌はとても良かったです。

美声で驚いた!小野田クリス

私、たぶん小野田さんの舞台を拝見するのは初めてだと思うのですが、すごい美声。

単に声が綺麗だけじゃなく、よくとおる声でスハキムもそう。少しメロディーを口ずさむだけで、楽器のように響き渡る感じです。

ドリームランドの喧騒の中で、小野田クリスとスハキムの透明感のある声がひじょーに際立っていました。

スハキムと心を通わせたとき、小野田クリスはほんとうに嬉しそうでキムが大好き!という思いに溢れていました。

クリスにとってキムは宝物のような存在だったんだなと。

そういえば、キムの哀れさは少し消化できたのに、クリスの事を考えるとまた辛くなってきました。

キムが死んだあと、クリスはどうなるんですかね…. エレンの支えでタムを育てていきながらも、一生自分を責めてしまいそうです…

クリスとの歌対決が美しい!上原ジョン

ジョン役の上原理生さん、この方も本当に歌上手!芸大出身ですものね。

上原理生さんはバリトンなのかな?ジョンの低い声とクリスの少し高い声で行われるやり取りが、すごく美しく緊迫しているシーンなのに、うっとりもしてしまいました。

役がぴったりすぎる知念エレン

知念里奈さん、キム役を務めていた事もありますが、エレン役が最高にぴったりだと思います。

クリスが一緒に人生をやり直したいと思ったアメリカの女性。

聡明で美しくて、自分的にイメージするエレン像に100%近いかも。

 
 

たくさん感じる事はあるのに、言葉にすると平坦になってしまう。

自分でももどかしい….

ただ個人的に言えるのは、今回、「サイゴンは本当に美しい」と心から思えた事。

あんなに不幸な結末が嫌で避けてもいたのに、その結末も含めて美しいと思えました。

それは、スハキムさんを初めとする演者の皆さんのおかげかもしれないし、ミスサイゴンという舞台のパワーによるものかもしれないし、よくわかりません。

ミス・サイゴン最高ですよ。。。

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10月に帝劇いった時は、ハロウィンの飾りつけをしていた箇所、ドリームランドになっていました。

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