ウエストサイドストーリーseason1(豊洲)の感想!宮野・笹本・小野田・中河内・樋口

豊洲のIHIステージアラウンド東京へ、ウエストサイドストーリーseason1を観に行ってきました。

9月のステアラで観た来日版のウエストサイドストーリーと同じセットが使われていました。演出も同じです。

私は過去にウエストサイドストーリーを来日公演しか観たことが無く、日本人キャストで観劇するのは初めてでした。

想像の100倍以上良かったです!!

質の高い、良い舞台を観たなと。

観る前は、WSSの独特なジェローム・ロビンスの振り付けは、日本人にはあまり合わないんじゃないか?

なんて勝手な先入観があったのですが、冒頭からブラボーを送りたくなるほどの群舞の美しさと迫力。

幕が開いた直後、小野田リフ率いるジェッツ軍団の重力を感じさせないジャンプ。

張り詰めた緊張感の中、ジェッツとシャークスが争いし始め、徐々に高まるエネルギー。

ジェッツもシャークスも役者さん達の気迫がすごかった。男女関係なく。

若者の怒りやパワーがグワーっと凄まじいエネルギーで放出されているのに、統制が取れている。

しかし統制が取れすぎて味気無くなるのではなく、感情に流される若者の気持ちがその動きから痛いほど伝わってくる。

改めて、ウエストサイドストーリーを作曲したバーンスタインと振付をしたジェローム・ロビンスが天才だなと思ったのですが、そう思えたのは、荒ぶる若者の感情を芸術に押し上げている一人一人の役者さんの力なんだなーと思いました。

ウエストサイドストーリーseason1キャスト感想

ネタバレが入っているので注意!

トニー:宮野真守

宮野さんトニーは、すごい宮野さん(笑)

私が今まで宮野真守さんの舞台を拝見したのは、ミュージカル「王家の紋章」イズミル、「髑髏城下弦の月」捨之介、そして今回のトニー役なのですが、いつみても「華」がある人、と思います。

中の人の存在感が、とてつもなく大きい人というのかな。

宮野さん、すごく可愛いトニーで、ジェッツのメンバーが慕っているであろう「人柄の良さ」「面倒見の良さ」がよく出ていて、それがご本人の性格に近いんじゃないかな?と思えました。宮野さん個人のこと詳しくないのですが、なんとなく。

宮野さんトニーを見て好きだなと思ったのが、大人びた雰囲気と衝動性のアンバランスさでした。

ドラッグストアで働いている時は、ジェッツを抜けてすっかり落ち着いた雰囲気なのに、

ジェッツの仲間と話している時にちょいちょい出てくる昔のヤンチャな所は、みんなから慕われているトニーだけれど、この人の中にも間違いなく危うさがあると感じられます。

そんな宮野さんトニーはリフが刺されたら、抑えていた暴力性が噴出し狂犬のようになってしまう。

ウエストサイドストーリーは芸術的といえる作品ですが、内容はかなり暴力的。

そこを抑える役目のようだったトニーが最後の最後に最も暴力的になってしまう悲劇を、体全体で表現されていたような気がします。

歌は王家の時もすごく良いと思ったけれど、もしかしたらさらに上手になっているのかも?

セリフが聞き取りやすいのもさすがの声優さん。

ドグのお店のカウンターの高さと足の長さが同じで、足長い!とびっくりもしました。

マリア:笹本玲奈

さすがのさすがでした。笹本さん。

歌い始めたら劇場が宇宙になった?というくらい空気が変わった。

宮野さんトニーとのTonightの美しさ

I Feel Pretty の恋する乙女の愛らしさ(お行儀の悪いやんちゃな所もすごく可愛い)

「A Boy Like That/I Have a Love」の決死迫る演技と歌

「A Boy Like That/I Have a Love(あんな男に~私は愛している)」で、マリアのトニーへの強い気持ちを聞いたアニータは、トニーに恋人のベルナルドを殺されたにも拘わらず、マリアの情熱にほだされてドグのお店へ行くことを決めます。

かなり無茶なお願いをマリアはアニータにしているのですが、低音を鳴り響かせものすごい迫力で訴える笹本マリアの姿をみると、辛い立場のアニータがお願いをきいてしまうのもわかる。それくらい、決死迫る勢いで笹本マリアは歌っていました。

そしてラストの迫力。

恐らくこの作品の中で一番、感情が変化する役で、本当に色々な表情をみせてくれました。

私が笹本さんの舞台を一番最初にみたのは、恐らくマリー・アントワネットのマルグリット・アルノー役。この時、少女らしい声と演技だったのが、12年後に同じ作品のマリー・アントワネット役を演じた時、圧倒的な「母性」を感じたんですよね。

実際、この期間に出産もされていたのもあると思いますが、同じ作品でガラリと印象が代わり、玲奈ちゃんも「大人びたなー」なんて思っていたんです。それが、今回のWSSマリアでのキュートさ!

役に応じて変身してしまう笹本さんの凄さに改めて気づきました。

リフ:小野田

今回、一番びっくりしたのが小野田さんのリフかも。

歌と演技がとても上手な人と知っていましたが、失礼ながらこんなに踊れて美しい動きをされる方とは知りませんでした。

あ~でも四季でトニー役をやっていたんですよね。

冒頭から一幕は小野田リフに圧倒されっぱなし。

リフってすごく存在感のある役なんだな!と今回の公演で初めて気づきました…

日本版WSSを観たことが無く、どちらかというとリフよりベルナルドの方が個性的で目立つ印象だったので、リフがこんなに舞台に出ているとは思わなかったんです。

2019年はレミゼでアンジョルラスやっていたから、ジェッツのリーダー役の説得感半端なかったし、トニーと一緒の時は、弟分としての甘え前回で「とにぃ~~」なんて言っているし小野田さんの可愛さ爆発!

なんですかこの可愛いコンビは!!

でもクールの時の鋭さは、メリポピでロバートソンアイを演じた人と同人物とは思えないほど。

小野田さんの歌や演技に期待してこの回のチケットを取ったのだけれど、期待以上の小野田さんをみせてもらって本当に驚きました。

ベルナルド:中河内

中河内さんベルナルド、立ち姿もダンスもすごいプエルトリコ!

プエルトリコについて詳しくないけれど、映画ウエストサイドストーリーでベルナルドを演じたジョージ・チャキリスの雰囲気そっくり。

今回、質の高い舞台を観れたー!と満足度が高いのは、役者さんたちの所作の一つ一つが役柄にぴたっとはまって言える事があると思います。

中河内さんベルナルドも指先までプエルトリコの血が流れているよう。ダンスもキレキレ。

ベルナルドとして、とても美しいです。

ベルナルドは頭に血が上りやすいし、男尊女卑な考えもあるけれど、自立したアニータに言いくるめられてもそんなアニータを愛するおおらかさもあって、ベルナルドの愛嬌が中河内さんからよく伝わってきました。

アニータ:樋口麻美

とても素敵なアニータでした。

アニータは、この作品の中で一番好きなキャラクターです。

プエルトリコの激しい血が流れ、情愛にあふれた女性で、今までみた来日版でもアニータ役に圧倒されることが多かったです。

樋口さんアニータ、舞台正面で満面の笑顔のまま踊る激しいダンスと、笹本マリアとの歌唱のぶつかり合いが最高でした。

気高くてあたたくて、こんな女性が側にいたら私も好きになっちゃうよ~

中河内ベルナルドとの大人のカップルも素敵。

一度引退されていたのだけど、舞台に復帰してくれて感謝です!

 

他にも、エニィバディズ役伊藤かの子さんの透明感のある歌声や、ベビージョン役工藤広夢さんの軽やかで美しいダンスなどが心に残ったことがたくさん・・・

全て良かったです。出演者さん一人一人の頭からつま先までの丁寧な役作り、そしてオーケストラも良かった。

ウエストサイドストーリーは名作。しかし日本人キャストでこんなに長期間公演する意味はあるんだろうか?なんて思っていたけど、私が観劇したseason1のこの回は、個人的には神回で観劇する事ができて本当にラッキーでした。

ドグのお店↓ 撮影可でした。

観劇した日のキャスト

ジェッツ
トニー:宮野真守、リフ:小野田龍之介、アクション:田極翼、ビッグディール:樋口祥久、A-ラブ:笹岡征矢、ベビージョン:工藤広夢、スノーボーイ:穴沢裕介、ディーゼル:小南竜平、エニィバディズ:伊藤かの子、グラッツィエーラ:酒井比那、ヴェルマ:今野晶乃、ザザ:井上真由子、ホッツィ:笘篠ひとみ、マグジー:鈴木さあや

シャークス
ベルナルド:中河内雅貴、マリア:笹本玲奈、アニータ::樋口麻美、チノ:高原紳輔、ペペ:斎藤准一郎、インカ:前原雅樹、ボロ:東間一貴、ティオ:渡辺謙典、フェデリコ:橋田康、コンスエロ:大泰司桃子、フェルナンダ:山崎朱菜、ロザリア:田中里佳、アリシア:内田百合香、ベベシータ:淺越葉菜

ドク:小林隆、シュランク:堀部圭亮、クラプキ:吉田ウーロン太、グラッドハンド:レ・ロマネスクTOBI

観劇前に豊洲市場でランチ

昨年オープンした時は、どのお店も混雑していて観劇前に豊洲市場でランチするなんて無理!だったのが、

本日(12/3・火曜日)のお昼時は、多くのお店に空きがある状態でした。

(これはこれで営業的にマズイような)

今回食べたのは、水産仲卸売場棟3階にある「粋のや」で「まぐろほほ肉煮付け御膳」。

ステーキみたいで美味しかったです。

IHIステージアラウンド東京へようこそ!周辺ランチ(食事)、アクセス、座席情報【修正版】